2019/08/02

(し)か(ひ)か?

「羽田発7時50分」

 古い話題ではありますが、低音の魅力とて大人気だったフランク永井さんの歌に、見出しの変な題名の歌(作詞家さん、ごめん!)がありました。知ってますか? すぐ覚えられる静かでいい曲ですよ。

 ところであなたは、この(7時)をどう発音しますか? あるいは「七面鳥」のことはどうでしょう?

 長野県生まれですが、9才から東京育ちの私は、これを(ちじ)(ちめんちょう)と読んできましたが、これ大きな間違いで、(ちじ)(ちめんちょう)が正しいのだそうですね。
 そうです。フランク永井さんは、はっきりと『羽田発ちじ、』と歌っておられましたが、…私はこのところで、いつも(戸惑い)を覚えてしまったことではあります?

「七福神」は、私には(ひちふくじん)でしたが、これも(しちふくじん)。「一六銀行=質屋」は(ひちや)ではなく(しちや)。 そもそもパソコンや電子辞書で、(ひ…)と打ち込んでも表示されません!(し…)でないとダメなんですよね。
 “し”を“ひ”って言うのは、東京の方言かな?

 話は飛びますが、私の大好きな民謡に(秋田音頭)がありますが、これ何十回聞いても楽しく嬉しくなります。これを聞くと、日本語の何と豊かなことよ!の思いになります。

『コラ、秋田名物 ハチモリハタハタ オガデ オガブリコ ノシロシュンケイ ヒヤマ
ナットウ オオダテマゲワッパ』(あなたはこの“和製ラップ”の言葉、判りますか?)
 まさに北国の人たちの、巧まざるユーモアでしょう。厳しい自然にめげない知恵なんでしょうかね。

 さて話を戻して、前に(言葉遊び)で「なぞなぞ」や「回文」のことを話題にしましたが、おりがみでもそんな(遊び心)で楽しむことが肝要でしょう。そう思います。

 そうそう、中国に、「竹林の七賢(ちくりんのちけん)」と呼ばれる(賢者)の伝説がありますね。 まあ私はそんな7人(しちにん)のテーマをくふうしたいの思いが、かすかにありましたが、…この中の一人としても似合いそうな姿を、「仙人(せんにん)」としてくふうしたものをご紹介しましょう。

「まだだれもおりがみ化していないようなテーマをくふうしてみよう!」なんて思ったときには、クソ真面目に考えていたら難しい。 楽しい発見の糸口は、きっと(遊び心)にあるだろうと思います。 それとそうです! 無心で楽しむ(イメージゲーム)ですよ。


 猛烈な暑さが続いています。ぐらぐらする頭には、話題も思い浮かびません。で、しばらく(夏休み)として休憩します。



わしゃ仙人だが、「賢人」でもあるよ。
あるいは、もっと昇格させて「神さま」! 
も似合うじゃろう?           
わっはっは!            

2019/07/30

大先達への(押しかけ女房)?!

「おしどりの(メス)」

 前項では、内山興正師に倣うものとして「ゆうれい」を紹介しました。で、次はご尊父道郎翁の作品「鴛鴦(おしどり)」が、(オス)だけで私にはちょっぴり寂しく感じられてしまいましたので、今度び(道郎ファン)となった私は、(メス)の姿をくふうして、大先達への(押しかけ女房)としてみました!

 ぜんぜん似合わないなんて言われて、突っ返されませんよう祈ります!

わたしで、いいでしょう?

2019/07/27

暑中お見舞い

我が師に倣って

 内山興正先生は、随分ユーモアのセンスに富んでおられて、『おりがみは、俺神(おれかみ)』だとか、『森羅万象、シワを延ばせば1枚の紙』などの言葉での(おりがみの理念)にも、なんとも言えぬユーモアを感じております。

 ところで最後にお会いしたとき、…そのとき、ドイツの3人の友人と一緒にお目に掛かったのですが、…最新作「こま」をご披露くださいました。そしておっしゃいました。

『(こま)は、日本語で“独楽”と書くでしょう。すなわち“独りで楽しむ”です。ほら、この(こま)よく回るでしょう。
 さて、このよく回るこまに、動かないものが有る。分かりますか? そう、中心軸ですねっ! そしてね、中心軸がしっかりしていないと、うまく回らないのですね。
 ところでね、…この動かない中心軸が、…実は(この私)なんですよ!

 私はここにじっと座っているだけで動かない、…けれど周囲は、私の周りでくるくる回る、そんな世の中の動きをただじっと見ている!』
 見事なユーモアセンスでしょう! やっぱり我が師です。

 さて今回は、こんなことの大分前、ノアのマガジンででしたでしょうか? 暑中見舞いのご挨拶のタイトルで、「ゆうれい」を紹介されていたのを拝見した記憶があります。
 「先生やるなあ!」 と心から愉快になったことでした。 で、そんな先生に倣って、私もここに、おりがみで暑中見舞いを申し上げましょう。

 おっと今夏はずっと雨続きで、涼しい日が長々と続きましたので、(暑中)の語は似合わないかも知れませんね。…そうお思いでしたら、燃える(ヒトダマ!)でもお送りした方がいいのかな?


あの世の冷風を送りましょう。

2019/07/24

透明おりがみ

セロファンとプラスチック

 昔も今も(セロファン)という紙には、とても不思議感を覚えます。20世紀の初めの頃に、スイス人科学者の発明になるそうですが、パルプから作られているそうなのに何故透明なのか? それで不思議に感じるのです。

 ところで、このセロファンを折るときは、指の汗など湿気に注意しないと、しわが出てしまうことです。
 しかし現代は、セロファンとそっくりな、プラスチックによる(透明おりがみ)があって、これだとしわも出ない上に、曇りを水で拭き取ることも出来、折りあがりもぴしっと決められて、まあ気分はいい。

 さて(おりがみ遊び)に使うぐらいなら問題にならないでしょうが、今世界中で(プラスチックごみ)のことが大問題になっていて、その排出量において、日本はワースト2位だそうで、気が引ける。

 でもおりがみ愛好者の一人として、この新素材は正に夢の紙です。既にこのブログの始まりの頃に、宝石のような表情のものや、ちょっと硬くて折り難いものの、それなりに斬新な造形や用途をもたらせてくれる透明なものなどを紹介しましたが、二昔前くらいから上記した通り、セロファンと同じように(きっちりと折れて)、美しい色も付いた透明なおりがみが売られています。
 ただ、プラスチックがセロファンと異なる重大な問題点は、もうよくご承知のように、廃棄されたものが(自然還元)されないことだ。

 まあ、おりがみにしたものはとっておくので、ほとんどごみ問題にはならないが、プラスチックのごみは分別をしっかりとし、リサイクルしてもらうようにしよう! とにかくも世界ワースト2位は返上したい! いやそんな順位などではなく、地球環境を皆で守りたいということ。





(追記)この項目を書き終えた少し後、 NHKTVで「プラスチックごみ」のことが特集された。 それを見て、これが如何に深刻な問題かの現実を知らされて、ぞっとした。
 とくに(海洋汚染)と(マイクロプラスチック)の恐ろしい現実に!

 でも救いは、何年も前にこの問題の深刻さに気付いたオランダの青年が、海洋からその除去を実行するための方策を提示したNPOを立ち上げ訴えたところ、それをテレビが取り上げてくれて、そんなアイデアを表明する熱いプレゼンテーションとなったことから、世界の良心から多くの支援が寄せられ、現在具体的に(太平洋ごみベルト)からの除去の行動が始まった、というニュースだ。

 まあ大変な問題とて、一朝一夕には解決されないようだが、嬉しく頼もしいのは、このオランダ青年、決して激することなく、誰を責めるでもなく、静かに、しかし挫けることなく、坦々と行動と思考を進めていることだ。
 そしてこんな活動がきっかけとなって、(生産量の制限)や(使い捨ての禁止)など、企業サイドからの問題意識も湧き出してきているとのことも、希望に思えた。

 なお日本でも、廃棄されたプラスチックごみを、(使えるプラスチック原料)として完全にリサイクルする工場を稼働させている企業があるとのことにも、実に大きな希望を見た思いでした。

2019/07/21

テレビで教わったこと

(日本最西端)の与那国島(よなくにじま)の話から

 この頃、暗いニュースばかりの中で、ちょっと楽しくなったのが、この(日本最西端)が、何と!100メートルほど西へ延長されることになった!というニュースです。
 これまで海の中の、孤立した(岩)と思われていたものが、実は与那国島本体と繋がっているものだと、ドローンなどでの撮影で証明されたから、という話です。(6月中頃の
国土地理院発信でのテレビニュースで知った。)

 ところで与那国島という言葉から、(ヨナグニサン)という大きい蛾のことを思い出しましたが、これとは別に羽を広げると、6〜7cmのサイズの「フクラスズメ」という蛾が居るとの話を、確かこのニュースの中で聞いた。(茶色の色や、蛾の太い体などから、こんな名前になったのかな?)(ヨナグニサンの大きさは倍の12〜14cmもあるそうだ。)
 また付け加えるに、私、妻の実家では(クニさん)と呼ばれていましたので、…(良なクニさん?!)てなわけで身近なニュース?

 ともあれ言葉って、不思議で面白いね。



沖縄のおりがみ同志からの依頼で
くふうしてみた「ヤンバルクイナ」。
八重山諸島には、ほんとうに沢山の
不思議が残っているんですね。   


2019/07/18

くじゃく第3弾は「ほうおう」から

辻村益朗氏のご著書で知った「ほうおう」

「ほうおう」という伝承作例のことを知ったのは、(つじむら・ますろう著・絵「伝承おりがみ1・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 福音館書店 1984年刊 Ⅳは後年」)においてでした。
 その出来上がりの形は、どう見ても正方形用紙からのものとは見えず、その点から感激させられたものでした。(下の3番目の写真の形を見て。)

 ただこの伝承の折り方だと、背中部分が紙の折り重なりで厚くなり、裂けてしまうことが多く起こります。とくに(洋紙)では。 で、まずはその点の改良を思い、実践しました。 この改良の結果、この作例の魅力がより強く感じられるようになったものです。自賛です!

 さてそこで、この「ほうおう」に、他の伝承の名作「おりはづる」「はばたくとり」などの造形や技法のミックスを思い立ち、実現しました。とても楽しかった!

 次にまた新しいアイデアを得ましたが、それは(イメージの発展)です。そして具体的には「長尾鶏(ちょうびけい=おながどり)」「極楽鳥(ごくらくちょう)」、そして「孔雀(くじゃく)」でした。

 で、「かやら草」での(パズル?くじゃく)の第3弾を、この「ほうおう」から試みてみました。…これ、正解かな!?!

くじゃくらしい(羽冠=うかん)は、尾羽の
内側の、付け根から切り取って糊付けしました。
(切った)ことで、古人の思いに近づけた気持ち
になって、足立さんの見たもののように思った?
「ほうおう」に「おりはづる」をプラスしてみたもの。
「ごくらくちょう(ふうちょう)」のような姿でしょう。

「ほうおう」に(はばたき)の機能を付加してみました。
それにしても、この造形が、正方形用紙から(不切)で
出来るとは! 古の名人の技量の高さに圧倒されます。


2019/07/15

「花紋折り」

柳 宗理(やなぎ そうり)氏をも魅了したおりがみ

 前項でご紹介した雑誌「太陽」のおりがみ特集の中で、柳氏が魅了された「花紋折り」のことを、『…まったく内山道郎さん独自の発案…』との記述がありましたが、私はそれは少し違うのではないだろうか?と思っています。

 それは、ドイツ人で幼児教育の提唱者、フレーベルの(美麗式=Beautiful System)からの発想ではないだろうかと、そのようにも推測出来ると思うのです。

 すなわち、内山道郎氏は明治11年(1878)のお生まれです。その2年前に、フレーベルの幼稚園教育システムは日本に導入されており、(美麗式)も知られています。
 (美麗式)の、正方形だけでなく、正3角形、正5角形、正6角形、…と、用紙形を変化させて行くスタイルも、「花紋折り」に共通します。だから、内山道郎さんがこれをご存知だったと考えても無理ではないでしょう。

 でもまあ、そんな(真相追及)みたいなことは、(重箱の隅…)的な話かも知れませんね! おりがみの魅力とは、「象徴的でシンプルな、人の手の温もりが感じられる造形」だと私は思います。それで充分なことでしょう。「花紋折り」には、確実にそんな魅力が有ります。
 それからもう一点、「花紋折り」は(立体容器)も開発されており、その面からモダンです。でも、(美麗式)のパターンの大半も、やはり立体化出来てかわいい(入れ物)に成りますから、「花紋折り」と共通しますよね。

 さて、柳宗理(そうり、とお呼びしてきましたが、むねみちがご本名)さんのご尊父、柳宗悦(やなぎ むねよし=そうえつとも。)氏らが提唱、普及活動をされた(民芸)という言葉に込められた、(庶民が日常の中で親しんでいる物品で、素朴ながらしっかりとした技に支えられた表情豊かな造形物)との共通理念が、内山道郎氏の「花紋折り」の中にはっきりと見えたのでしょう。宗理さんの目に。

 そして、内山道郎氏がご自身の手で亡くなるまで折り続けられたと伺う、多数の「花紋折り」は、東京、駒場の日本民藝館に永久的に保存されているそうです。

 ともあれ、内山道郎氏という大きな存在を今改めて知り、そのプロフィールを私なりに紹介出来て、安堵しております。

 平凡社の雑誌「太陽」での(折り紙特集)より。
なお、この「花紋折り」の中に、光弘さんのアイデ
ア(ちりめん布のプリント模様)の紙が見えます。


 既に紹介済みの、光弘式「つる」。
足部がより分かり易いようにと考えて
 銀紙を裏返しに使って折ってみたもの。
ホイル紙だときれいに折れますね。

2019/07/12

雑誌「太陽」

その出版社名は?

 雑誌「太陽」は、高級マガジンのイメージで、私の心を捉えていました。実際その編集の視点やカメラの素晴らしさ、そして一流の執筆者たちを見れば、十分に魅了されるものでした。
 この雑誌の出版社の名は、(平凡社)でした。 こんなふうに名まえだけ聞くと、出版のことに疎い方は、なんか小さく平凡な会社のように思われる向きもあるやも知れませんが、いえいえ、百科事典を出している名門の老舗出版社です。

 さてそれは、私が、長野耕平(ながの こうへい)氏の経営される(ぴぽ社)の、社員として働いているときの話です。「太陽」で(おりがみ特集)をすることとなり、ぴぽ社がこれに協力することになりました。
 いやそもそも、長野さんが売り込んで実現した企画でしょう。…でもそんな真相はどうであれ、おりがみ世界にとって、一つの朗報であったことは間違いありません。

 昭和43年(1968)の2月号に、それは実現されました。ただし、第一特集は「戦国」でして、第二特集が「日本の折紙」でした。そしてその中で、内山道郎氏の「花紋折り」を、著名なデザイナー、柳宗理(やなぎ そうり)氏が、その美の世界を絶賛評価されて、一文を寄せておられます。
 その辺りを、具体的にご紹介したい思いやまやまですが、まあ権利の問題からきっちりとした紹介は諦めましょう。しかし、そのプロフィールくらいは紹介させてもらいます。
 それにしても、平和のシンボルおりがみは、よく戦争と対比的に扱われますね。




 左ページは「かやら草」に所載の「お雛様」です。
実は私が折ったものに、同僚のデザイナーさんが彩色
 してくれたものです。               
内山道郎氏は、このように後から絵を付けるもの
 から発展させて、紙の色で造形表現をする「重ね折り」
という世界を考えられたのだそうです。      
 なお『花紋折り」の元となる一つが、伝承の「畳紙
 (たとうがみ)」であると、解説されています。   

 佐久間八重女著「古典折り紙」にての
光弘式(重ね折り)の「お雛様」の写真
です。(かやら草)での(描き入れ)と
の違いをご鑑賞あれ!        
 なおこれ平凡社からの豪華本です。 

光弘式作品紹介 その3

 では、内山道郎作の「10種のとり」の折ったものの中、今回は残りの4種を紹介してみましょう。

4番目は「鶏(にわとり)」。(とさか)の
表現がユニークでしょう。そしてモダンな感じ。
原型は(ざぶとん折り)+(魚の基本形)。  
 なお、(とさか)は紙裏なので色変え出来る。
 けれど(ハンケチ折り)とて白一色で折った。
3番目は「鴉(からす)」。光弘式の鳥は、その
足の折り方が独特で、ユーモラスです。とくに次の
2番目の作品では、それがより強調されています。
「からす」の原型は(おりづるの基本形)です。  
ほらね!楽しい足の造形でしょう。
これ、ちゃんと立つのですよ。ちょっと
不安さを覚えるサイズですのにね!  
いや前置きはこのへんで、これ2番目の
「鶴(つる)」です。ユニークですね。
 そして原型は(おりづるの基本形)です。
 さあ、トップの作品が「鳩(はと)」。
なお説明文はほとんど同じもので、それを
読むと、どうやら(ハンカチ)で実際に折
ったものを付けて、それを(見本)とした
 とも思え…すると折ったものが(商品)か?

 ところで、これらの造形を今の目で見ないでください。1937年にこんな高い技法のおりがみが在ったのだ、とのこととして見てください。今では(当たり前)という折り技術は、まずは(革新の精神)の所有者が居られて実現されるのでしょう!

 おっとそれから、もう一つ言っておきたいのは、復元時、折り手の性格というのがどうしても現れます。かくてここまで10点には、笠原の好みなどが出てしまっているでしょう。内山氏の時代とは(折る素材)も異なりますしね。その点はご理解願います。
 道郎さんご自身で折られたものは、きっと素朴で技法の目立たないものだったのでは?そのように思っています。

2019/07/09

光弘式「とりたちの姿」 つづき

光弘式作品紹介 つづき



7番目は「伽藍鳥(ペリカン)」です。
(ざぶとん折り)プラス(魚の基本形)から。
  6番目は「鴛鴦(おしどり)」。
残念ながら、(オス)の姿だけ。
(ざぶとん折り)+(魚の基本形)
での作例です。        

 ちょうど半分の5番目は、「雀(すずめ)」。
唯一(飛んでいる姿)です。         
       さて、この作例の折り方図のみ下に写真紹介  。


5番目の「雀」の折り図です。
こんなのが12枚の資料です。
ファイルの中に挟まって、52
年忘れて来たという次第です。


 前項で3つの光弘作例の姿を紹介しましたが、ここではまた3例の紹介でした。どれもいい形でしょう!
 何の外連(けれん)も無いし、鳥の胸部の丸みの出し方など、エレガントなのですね。ともかく私たちは、内山道郎さんとは「花紋折り」という孤高の美の花園の作者としての認識が強いので、このような鳥作品が意外で、(ウロコの取れた目に)新鮮なのです。

 なお、内山道郎氏の著書のことですが、昔、書店にて1書を見付け、…迷いに迷って買ったものを持っている筈ですが、…お気の毒と思うのは、記憶において、その表紙や図解や口絵に魅力が感じられなかった。かくて買うのを迷った! で、まあ、本棚のどこか隅っこに放置しているでしょう。未だ確認出来ていません。確か(重ね折り)の作品が紹介されていたと、おぼろに覚えています。

 が、そんな本としての(出来具合)などで評価せず、実際に折ってみるならば、その魅力は理解されたことでしょうにね。(当時は、本の容姿しか見ていなかったようだ!)

 その(光弘式)の造形美の、真の見事さを証明する実例は「佐久間八重女著 古典折り紙 平凡社1981年10月初版」です。

 道郎翁から直々の手ほどきを受けられて、その作品に心酔しておられる人の思いが満ち溢れているこの本は、これ自体が一つの芸術品のように思われます。まるで美術本を見ているようで、…ただ残念ながら、自分でも復元してみたいの思いは起きません。すなわちこの佐久間さんのご本にある、(重ね折り)や(花紋折り)は、私などでは手の出せない世界であり、私の(おりがみ理念)とは異なる世界のものと思うからです。

 さらに言えば、ここで用いられた素材には、道郎翁のアイデアにより、自ら染められた特別な紙も多く使われているのです!(ちりめん布に絵の具を塗り、上に和紙を乗せて手刷りプリントした、と聞いているユニークな模様の紙!)要するに、(光弘さんの世界)なんですね。

 私がおりがみで第一の要件と思うのは、(一般的なおり紙で、復元を気ままに楽しむ手芸)です。 紙を選びに選んで、1時間や2時間ではなく、何十時間、いえ、何日も掛かって折るおりがみ、それは私の理想の外のものです。でもその魅力を否定はしません。それはおりがみの別の分野→“個性”を主張するおりがみ、だと思うのみです。

 ともあれ、50年余前の私が、そっぽを向いてしまった光弘作品。しかし(おりがみの歴史)を語る上で、大事なものだと今は思います。そしてこの10点の作例で、内山道郎氏は、現代おりがみの(幕開けのお一人)との認識になりました。少なくとも私の中で。

 なお、これまた私の勝手な推測ですが、高浜利惠(たかはま としえ)さんの「小倉百人一首の歌人たち」や「能や歌舞伎の人形たち」は、光弘式(重ね折り)を後継するものだろうと認識しています。そしてまたこれも、私にはまるで手の出せない世界です。


2019/07/06

「鷲(わし)」の作者判明!

なんたる迂闊!

 家の中の整理を思い立った当初、まあ1ヶ月くらいでなんとか、と思っていたものが、1年経っても終わらない! なに?そんなに広い家!…なんて思われたら、そりゃ嬉しい誤解ですが、…ともかく箱と本と紙が…うず高く積み上がっているのです!

 まあほんとうによく(なにやら、かやら)を集めたり、作ったりしたものだとあきれます。しかし闇雲に手当たり次第集めたわけでもないので、それぞれの品には単なる思い出だけではなく、それなりの存在の理由もあるわけです。…でもまあ、わが棺が蓋われたときは、皆の目にはやっぱ(ごみの類)かなあ?!

 いや、これはそんな軽口をたたいてはいけない、大きな見落としをしていた資料(?)が出て来ました!

 昭和42年(1967)5月15日の日付にて、九州のおりがみ愛好家、児玉一夫さんからお送りいただいた「半巾形象圖解 鳥類之巻」なるものの(12枚のブルーコピー)です。
 お手紙には、『「光弘氏旧著、半巾形象図解」なる書を見る機会があり、複写しましたので送ります。…』 今から実に52年も前に、貴重なコピーをいただいておりながら、今初めてそれの価値に気付く! なんという迂闊さでしょう! 昔のブルーコピーとて、もう少々薄れ掛かって来ている始末!
 ただ、言い訳ではありませんが、この(12枚のブルーコピー)は、今改めて見ても儚げな姿です。一体この折り図、どなたが描いたのだろう?

 これをいただいた当初は、一瞥していた筈ですが、…当時の私には多分まったく魅力を感じなかったのだと思います。つまり、その後50年余のおりがみ遍歴があって、今初めて我が目の曇りが晴れたのだと思います。

 似た失敗は、(江戸の資料)「欄間図式(らんまずしき)」の“玉手箱”という、(ユニットおりがみの原点)たる作例を、本多功氏から戴いたご著書中で拝見していながら、当時の私の理念にて“切る”が用いられていたからでしょうか、興味が持てず、30年の余も忘れ果てていたことがありました。(現在では、この作例に完全に魅了されているのに!)

 まあ、言い訳ではありますが、私は新しい自身のものの探求が面白くて夢中で、過去を疎かにしていたのですね。ああ、なんたる目の濁り。でもまあ今、何とか間に合った!

 さて詳しく解説してみます。まず(半巾)とは(ハンカチーフ)のことです。(はんきん)と読むのだろうと思います。 そして児玉さんのお手紙にある(光弘氏)とは、我が師、内山興正(うちやま こうしょう)先生のご尊父、内山道郎(みちろう)氏(光弘←こうこうはペンネーム)。 折り紙史の中で、「花紋折り(かもんおり)」の創案者として高名な方です。(残念ながら私は、お会い出来る機会はありませんでした。)

 そして旧著とありますのは、昭和12年(1937)10月10日発行、著作者:内山道郎、とありました。わずかの紙数とて、本になっていたのかどうか分かりません。
 印刷所:内山(*)印刷所  発行者:中西儀兵衛  発行所:(株)中西儀兵衛商店

 はるか前に亡くなっておられる児玉一夫氏とて、詳細はまるで分かりません。そもそもそういうことを詳しく明かされない方でした。(* 内山道郎氏は、発明家でもあられたそうで、次項から解説しますが、著名なデザイナー柳宗理(やなぎ そうり)氏が書かれた文章の中には、『内山氏は“単式印刷法”なるものを発明されている』とのことですから、ひょっとすると、内山氏ご自身の印刷所かも知れません。)

 さて(ハンカチ折り)と現代訳すれば、ここに示された全10種の「とりの姿」の折り方は、『ハンカチに(やきごて)を当てて折りなさい。…すると、贈答品にもなる。』というものです。でもそんな面倒なことをしないでも、ふつうにおりがみで折れるものです。

 具体的にその鳥の名を挙げると、1「鳩(はと)」、2「鶴(つる)」、3「鴉(からす)」、4「鶏(にわとり)」、5「雀(すずめ)」、6「鴛鴦(おしどり)」、7「伽藍鳥(ペリカン)」、8「雉(きじ)」、9「白鳥(スワン)」、10「鷲(わし)」の10種です。

 そして最後の「鷲(あやめの基本形から“不切”で折ったもの)」を、私は伝承おりがみの「蟹(4ヶ所の切り有る用紙からのもの。)」に次ぐ(最難度の伝承作例)と言ってきたものでしたが、ああ、そのオリジナルは内山道郎さんだったんだ!と、真相が分かったのでした。 あれまあ、とにかくこの認識、あまりに遅い!

 ところで、この資料をそのまま紹介するわけにもまいりません。そこで、まずは10番目の「鷲」から始めて、順序を逆に辿って、全10種を折ったものの姿でご紹介してみようと思います。
 ともあれこのおりがみ造形を復元してみますなら、本多功さんや吉澤章さんなどに繋がる、現代的な革新の技法は、内山道郎氏から発していることがよく判ります。

 一方、同氏が創案された(光弘式重ね折り)と名付けられた、人物などの姿を紙を何枚も重ねて折るおりがみがあります。道郎氏自身のご主旨は、(“死蔵紙面”の活用)とのお考えにて、例えば(持ち物などを内部から切り出す)などの手法から、『切りまくりおりがみ』だとか『現代のおりがみ造形理念を破壊するもの』…などと酷評する方も居られ、…それで私の目も塞がれて来たのだと思います。 いや、人のせいにしてはいけません。今は自身の不明を解かなくてはなりません。

 なお、ここでしっかりと明記すべきは、これからご紹介するとりたちは、まったく切ってはいません。ご子息、興正師の理念(不切正方形1枚折り)のものなのです。(現在の私は、この師の理念には反論している者であることは、所々で言って来ましたね。)

 それにしても、こんな大事な資料にこれまでまったく気付かないで来たことを、大いに恥じ入っています。ともあれ、これから3回にわたってその作品をご紹介します。

1枚の正方形から、2枚の翼、2本の足、そして尾羽
までを(不切)で折り出すのは、かつては大いなるパ 
ズルでした。ケイタイやパソコンなど想像すら出来ず、
   前川淳さんという逸材も、かく言う笠原とて、影すらも   
ないときの話です。はっはっは。          
  さてこの「わし」、(あやめの基本形)から折ります。
道郎さんと同じものを、私はこんなスタイルの
伝承作品として覚えた。光弘式の、ちょっとユーモ
 ラスな造形感覚より、この方がシャープな印象だが、
まあ、今はオリジナルの形に惹かれます。    

9番目が「白鳥(スワン)」です。
これは(ざぶとん折り)してから、(魚
の基本形)を折った原型からのもの。 

8番目の「雉(きじ)」です。
頭部の折り方がユニークですね。
又これは(おりづるの基本形)
からです。          

2019/07/03

おりがみの理念!

最長綴りの英単語から

 前々項の(なぞなぞの話)で、「最長の綴りの英単語は、 Smiles(複数の微笑み)」とのトンチ話の紹介をしましたね。
 実は私は大分前から、この「スマイルス(Smiles)」こそおりがみの理想を言い表した言葉だ、と言っている者なんです?

 おりがみで、何か楽しい形を見付けて、新しい作品を得たとします。嬉しくて微笑みますね。で、次はそれを伝えたいと思い、だれかを捕まえて教えます。
(人に教えたくなるような、)楽しいおりがみ作品を見付けた人の微笑みは、教わった人にもきっと微笑みをもたらすでしょう。

 要するに、複数の微笑み、それこそが「おりがみの理念」ではないでしょうか。 私は心からそう思っているのです。 微笑みの連鎖。

 Smiles いい言葉ですね! たとえささやかなものであっても、微笑みの数が増えて行けば、世の中はもう少し平和になるだろうに!

元気なすずめちゃん

2019/06/30

おりがみの豆本

ページ数の競争?

 1989年、サンリオから「ビバ!おりがみシリーズⅣ おりがみ新世界 名人達の傑作集 ORIGAMI El Mundo Nuevo(このイタリア語の題は、パドバ大学で物理学を教授しておられた藤田文章先生からいただいたものです。)」という、ちょっと豪華な本を出版してもらいました。

 いろいろと盛り沢山の内容のものでしたが、中で(おりがみの「本」=この本とは、表紙は色面、本文は裏面の白でと折り出したもののこと。)の競演を企画しました。その作者名を掲載の順番で下記すると、

 まずはトップバッターとして、マーチン・ウォール(Martin Wall)さんのシンプルな「本」と、私の易しい作例を紹介させていただいた後で、「かわいい本(私の勝手なネーミング)」の競演としたのです。

 そして、離れた後のページから、ー
フランシス・アウ(Francis M.Y.Ow)さん 作品「心のページ(彼の付けた名は、Book of Love)」。 競演の扉の役を務めて頂くための、これは別種の造形のもの。

マーチン・ウォール(Martin Wall)さんの2番目 作品「かわいい本」
前川淳(Maekawa Jun)さん 作品「かわいい本」
デビッド・ブリル( David Brill)さん 作品「かわいい本」
 なお、マーチン・ウォールさんの次に、私笠原の「かわいい本(2番目のもの)」を入れています。

熊坂浩(Kumasaka Hiroshi)教授 作品「かわいい本(原題はノートブック)」
 この次にも私の「かわいい本(3番目)」を。
 そして次には再びデビット・ブリルさんの「かわいい本(2番目のもの)」を。
阿部恒(Abe Hisashi)さん 作品「かわいい本」
 なお阿部さんの作品は、マーチン・ウォールさんと、デビッド・ブリルさんの作品とを合体させ、それを(1:2の長方形)から折ったら?との思案からのもののようでした。
 で、マーチン・ウォールさんの作品を(1:3の長方形)からとの案を加えて紹介。
 そして最後に四度私の「かわいい本 2案」です。

 さてここで、(切り)を入れる作例は私と熊坂教授だけで、私についてはジャキジャキと3箇所を切るとなっています! 言うまでもなく他の方々は完全に不切です。
 でも私は、「(不切)とは、おりがみをパズルとして楽しむ場合のルールみたいなもので、造形遊びとしてこどもにも復元を楽しんでもらう手芸と考えたら、切ることもOK」が考えにありますから、躊躇なく切っているわけです。
 もちろん、そんなのは笠原の勝手な考えと言われれば反論はしませんが、熊坂教授にはご賛同いただけるだろうと思っています?(熊坂先生、残念ですが既に故人)

 一方、そんな(おりがみ理念)とは別に、「本」というテーマでは(パズルとして、ページ数の競争?)といった考えもあったのではなかろうか?とも思っています。だから私も(パズルとしてのチャレンジ)から、不切で「本文12ページの本」を3番目に紹介しましたが、これかなり難しい(パズルおりがみ)!

 なお、イギリスのおりがみ名人、デーブ・ブリル(David Brill)さんの造形には、この「本」に限らず彼のどの作品にも、英国紳士のような品格を感じられて、それで彼の作品好きなんです。

同じ大きさのおりがみで折った、「かわいい本」のあれこれ。

一番大きく出来上がる3つの本。
中央の(6ページの「本」)が、不
切の前川作例。         
 左と右は共に(8ページの「本」)
ですが、左の熊坂教授の作例は、1
回の切りで出来ているが、右の笠原
作例では、3回の切りを用いている
ので、評価では笠原が一番劣ってい
るみたいに思われるでしょうが、本
人にはまったくそんな思いはない。
 何故ならこの切り方式、ページ数
の増加に用いることが出来、16ペ
ージ、24ページ…と可能にして行
    くのです!つまり同じ3回切りで。    

共に(不切で8ページ)を引き出し、なおかつ
本文部より表紙を1回り大きく折り、(束=つか、
本の厚み)までを表現されたのが、上の2作例で、
 左がデーブ・ブリルさん、右が阿部恒(あべ ひさ 
し)さんのものです。どちらもエレガントですね。
  15cmのおりがみ、ということに拘らなければ、 
もう少しきれいに折れたでしょうね。ごめん。  



2019/06/27

ブラックホール!

阿部さんとの思い出

これまで何度か、炯眼の士で師とも思う人、阿部恒(あべ ひさし)さんのことを記して来ましたが、具体的な思い出となる本があります。

 1979年に、サンリオから出版した阿部さんとの共編の「たのしい パズルあそび」というかわいい本です。いくつかの出版物からの引用などのものでしたが、もちろんオリジナルも有って、とても楽しい作業物でした。しかしあまり売れませんでした。ガクッ!



 話はがらっと変わりますが、平成の最後のときになって、これまで人類の、とくに天体物理学者の最大の夢と言われて来た「ブラックホールの実像の観測」が、ついに実現されましたね!
 正にその名の通り(黒い穴)でしたが、とにもかくにも人間の知恵ってすごいですね!

 さてこれは、まったくの(ジョーク)ですが、実に40年前、私はおりがみで、この(ブラックホール)を発見し、上記阿部さんとの共編の書にそれを紹介していたのですよ!?!

 ともあれ、話題のタネが無くなってきた者の(悪あがき)みたいな思いで、そんな発表を写真紹介してみましょう。

おりがみセットの中の、保護材の厚紙
を用いましょう。          
まずは正方形の(中心)を印します。

次に、この(中心)を通って、辺に
(平行でない線)を引きます。   
次には今引いた線と、(中心で直角に交わる
線)を引きます。             

この2本の線を、カッターで
切ります。そしてこの中心の直角
を外側にして並べると、…???

 はい! 全体がわずか大きくなった正方形。 でも中心部に(穴)が空いた! そう、これが「ブラックホール」!!!

2019/06/24

回文(かいぶん)

言葉を愛した人々と、…

 昔、落語家の立川談志さんが、『おれが死んだときの死亡記事は、談志が死んだ。の回文にしてくれ。』と言っていたのをテレビで見ました。はて、亡くなったとき、ほんとうにそう書いた新聞あったのかな? ともかく、言葉を愛した談志さんですね。

 さて前項での「矢野目源一編 娯楽大鑑」から、この(回文=上から読んでも、下から読んでも同音のもののこと)のいくつかを紹介させてもらいましょう。

 まずは談志さんと同じような短い言葉から。
塀のあるあの家  磨かぬ鏡  私負けましたわ  留守に何する  ダンスが済んだ
旦那が何だ  いか食べたかい  隣家は官吏  色白い  良く利くよ  夜居るよ

 次は(俳句)のスタイルで。
草の名は 知らず 珍し花の咲く    消ゆる子の 片身に見たか 残る雪

 (和歌)のスタイルで。
長き夜の とおの眠りの皆眼ざめ 波乗船の 音の良き哉
草々の 名は知らぬらし 花守も名は知らぬらし 花の咲く咲く

 いやいや、他人の本の抜き書きでは、ブログのネタも種切れの様ありありですね。自分でも何か気の利いたのを、と思うも、…
邦、食べた肉  つまんねー!

  

    
 

2019/06/21

なぞなぞ遊び

古書からの書き写し

 昔、お世話になっていた久保書店の蔵書で「矢野目源一編 娯楽大鑑 東西遊びのいろいろ (東京)洋元書房 1947年刊」というのを貸してもらって、いろいろと書き写したノートが出てきました。そこには、今見ても面白いものがあったので、紹介してみましょう。

1、寛永年間(1624〜1644)の碓氷の落首(らくしゅ)の歌の文句だとあった、
  八万三千八、三六九、三三四四、一八二、四五十二四六、百四億四百。
  これ、なんと読む!?
  山路はさむく、さみしよ、ひとつ家に 夜ごとに白く 百夜置く 霜。
  (真ん中の一八二の読みが、とくにすごい!)

2、英文で一番長い綴りの文字は、何か知ってます?
        前に、別宮利昭氏の織り紙地球儀で、RHOMBICTRIACONTAHEDORON(ひし形30
  面体)なんていうのを教えてもらいましたが、これかな?
  いやいや、そんなのよりもっと長いのが、(Smiles=複数の微笑み)です。Sとsの間が
  なんと! マイル(mile)=1.6キロメートルもあるんですよ!

3、(とんぼ)と(はち)が、東西に分かれて戦争をしたそうだ。はてどちらが西軍?
  これの答えは後で。

4、ある国の王様が魔法を使って、自分の身体に尾と耳を付けましたら、到々本当の獣
  になってしまったそうだ。はて、何でしょう? これ漢字のなぞなぞ。
  この答えも後で。

5、草木の間に人あり、さて何の木か? 上の4、と同じ(漢字なぞなぞ)。
  この答えもまた後で。

6、春夏秋冬四季の木とは? これは答えを言ってしまいましょう。
  椿、榎、楸、柊。 (つばき)(えのき)(ひさぎ)(ひいらぎ)
  (ひさぎ)という木は知らなかった。あなたは知ってた?
  「楸」は別名「アカメガシワ(赤芽柏)」あるいは「キササゲ」と言うとか、でも?

7、花に三つの顔があります。三つとも1日の内三度に別れて顔を出します。はて?
  これはもう前の項で答えをご覧いただきましたね。??

8、「狐の大声」とは、どんな野菜? これトンチなぞなぞ。
  この答えも後で。

9、ある動物が5匹並ぶと、アメリカの都市となりますが、それって何だ?
  この答えも後で。

10、小野篁(おののたかむら=平安時代の貴人、文人。)が、勑問(ちょくもん=天皇
  の質問。)に答えて成功したという伝説があり、平安時代より(なぞなぞ)の流行が
  あったことを物語るものの証と言われる。で、その問題とは?
  子子子子子子 子子子子子子 さてこれを何と読む?
  篁の答えは、
  猫の子 子猫 獅子の子 子獅子。(子)の字は、(ね)(こ)(し)と3通りに読
  めることでのなぞなぞ。

 さて、3、の答えは、2×4が8で、はちが西軍。
 続いて4、の答えは、(羊)。 5、の答えは、(茶)。 8、の答えは、(大根)。
 9、の答えは、(鹿5)。 なお、7、の答えは、(朝顔)(昼顔)(夕顔)ですね。

2019/06/18

3つは一つ!

組み木パズル

 近頃また(組み木パズル)の人気が再燃しているようだ。100円ショップなんかでも売っている。さてもらったり買ったりしたそれらの中で、これまでまったく違うものだと思っていた、写真の3つの(組み木)が、構造的にはまったく同じものだ!と最近気付いた!

 ほら!写真よく見て! この3つが(同じ構造物)だなんて信じられますか?

一番右の形を、おりがみで作ったイギリスの名人が居ますね!

2019/06/15

(皮革)もおりがみに成る!

それは楽しいおりがみ素材

 人間とは(記録)を好む生物のようです。そこで簡便な記録素材(紙)の発明以前に、(木)や(竹)や(粘土)などの他、羊皮紙(パーチメント)に記録したそうな。

 さて羊に限らず、牛や豚などのどうぶつの皮は、おりがみにも向いている素材なんです。

 以前レザークラフトをやっている親友から、皮革素材をいただいて『皮は折れるよ。』
と教えてもらい、おりがみに適応させてみる試みをしていた中で、(半開折り=Harf-opened crease=カナダ在住の友人が名付けてくれた。)が、(皮折り)に向いていることが分かりました。

 次に写真紹介するのが、皮革で折った(半開折り)作例のあれこれです。皮は着色出来ますから、これらに色を付けたら楽しい作品になるでしょうが、私にはその用意がありませんから、素材のままで止めております。
 なおこれらも元々は(イメージ・ゲーム)からの収穫なんです。

 そして前にちらっと紹介した(厚紙)からのおりがみ。これは水でぬらしてから折るとちゃんと造形出来る!と解説しましたが、皮革も同じでぬらしてから折るのです。ただし皮は指で折ったくらいでは折り目はすぐ元に戻ってしまいます。で、皮折り用のペンチを使います!
 ともあれ、落としても壊れず、ずっと変形しないおりがみ作品、そんな発案は面白いでしょう。

『みみずく その1」
「みみずく その2」
「埋もれた石像」
「怪しげに笑うガマ」


 それにしても、薄い開閉出来る板の中に、文字から写真から絵から動画まで記録出来るばかりか、計算までやってくれ、そしてさらにはそれらを、世界中どこにでも送ってくれる。そんなパソコンなる機器の氾濫は、喜ぶべきことなのか? 私などの頭ではまったく解らない!
 まあ科学的には明らかに進歩した記録器具でしょうが、人間の頭脳が、自ら考えることを止めたとしたら、それって?

2019/06/12

残念なこと

電子機器などとは、無縁な方々が!

 私がこんなブログを始めたとき、「あの方にも、あの人にも、」と、これを見ていただきたい方々を脳裏に思い浮かべました。しかし、先頃、私は実に大きな錯覚をしていたことを教えられることがあり、はっと気付かされました。
 それは、見ていただきたいと思っていたあの人もあの方も、そうなんです!パソコンだのケイタイだの、そんな(あわただしい機器)などと無縁に、ゆったりと生きて居られる方々です。

 まあ私は、郵便より便利な(Eメール)のためにパソコンを使い始めましたが、電話で話すことが苦手な人間とて、ケイタイというものは生涯持たないつもりですから、…ああ!あの人も、あの方も、当然こんなブログなんか見るわけがない!と、気付いたのでした。

 で、そう気付いた以上、もうこのへんで止めようと思いました。しかし息子は『のんびりでいいから、もっとやりなよ。それに楽しく見てくれている人も居る筈だろうしさ。』とのこと。
 まあ確かに、これはある種、私の老後の楽しみかも知れませんから、息子をもう少し煩わせてみようか、とも思っています。でも、メールは知っている人との会話ですから、具体性があって気持ちが分かります。

 しかしブログは、どんな人が見てくれているのか、そのあたりは漠然としていますね。インターネットというものは、とても不思議で、ある面不気味でもあります。一度見て、「えっそうなんだ!」と思ったものが、しばらくしてもう一度見ようとすると、消えてしまっている! 不思議で不気味です。
 自分は、こんなものに関わっている年代の者ではない? そんなふうに思っても、今やこうなっては、捨てられない!

 パソコンだって、なんだかんだで、もう3台目! でも正直な話、ブログのことはもう自慢の種も尽きていますし、層々面白い話も思い付きません。

…でもまあ、一人よがりでも、もう少しやってみますか。酒やツマミを買いに歩くだけじゃあ、あんまりかっこいい老後ではありませんもんね。

 おっと、そうそう「昔、始まりの物語 第2部」もうちょっとのところまで来ました。
 でもこの(もうちょっと)が難物で、「ここまで来たら、もうかんたん!」と思った途端、ぴたりと指が止まって既に半年!
 でもね、自分で言うのもなんですが、この話、正に(奇想天外)だと自負しているんですよ。

なんか楽しい話題ネタが出るように!と
火縄銃型輪ゴムピストルでもぶっぱなして
みましょうかねえ!これ厚紙製ですよ。 




2019/06/09

私の新たな妄想!

おりがみの世界で

 おりがみという素晴らしい世界を知って、その中で半世紀の余を楽しく過ごさせてもらいました。そして、残りの人生も最後まで楽しませてもらうつもりです。
 だって、おりがみって、やってもやってもその底が見えないほど奥深い世界なんです!つまりは、楽しさに終わりの無い世界なんです。で、ある日、この素晴らしい世界をまだ知らない人々に向けて紹介する、プロモーション映像の制作(!)といったことを妄想しました。

 その時思ったのが、先の「イメージ・ゲームその3」での発案(おりがみ卵細胞)のことです! 正方形に、CGで(折り線分割)が動画表現される。と、そこから(シンプルで象徴的な造形作品)が飛び出して来る! これが形を変えて、次々と出現する。鳥あり、動物あり、昆虫あり、…。

 次に元気でかわいいこどもたちが現れて、出現したそれらの作品とたわむれる。続いて「おりがみキューブ」がころころと転がって次々と現れる。その中の一つに、(ベロを出しているキューブ)があり、それが巨大な大きさに拡大されると、中からそのベロのような帯に乗って、こどもたちが滑り降りて来る。

 話はちょっと逸れますが、昔、イギリス映画で、アンデルセン童話にモチーフをとった「赤い靴」というのがありました。モイラ・シエラーという美しいバレーダンサーが主役です。
 その劇中劇のような形で、悪魔の作った真っ赤なバレーシューズを履いてしまったら、死ぬまで踊り続けねばならないという場面で、悪魔の誘惑に負け、それを履いてしまった彼女は、くるくると踊りながら広場に来ると、いっぱいに散らかっていた新聞紙が、風で舞い上げられると人の姿(実は悪魔)になり、赤い靴を履いた彼女とダンスをする!

 実はこの場面が心にすごい印象となって残っていて、…卒業論文に「おりがみを舞台美術の新しい素材として活用する」といったテーマで書き、はい!(優)を取った!
 そして製薬会社の宣伝課に入社したとき、おりがみアニメでのコマーシャル作りを稟議し承認されたとき、映画「赤い靴」のことを心に思い出しながらコンテを書き、実現させた。(前にこの話、しましたよね。)

 とまあ話は横道に逸れたようですが、今ならCGというすごい表現手段があるので、そういうのを使えば、かつては不可能と思われていた表現もきっと実現できるように思うのです。(その頃は、モノクロフィルムでコマ撮り撮影だった。)
 さて、空想を続けてみます。

 そんなこどもたちに、おりがみ恐竜が襲い掛かる! 逃げ回るこどもたち。と、巨大な「おりづる」たちが飛来して、こどもたちをその背に乗せて救出する。(あっこれ、ロード・オブ・ザ・リングの大鷲からのイメージね!) そしてこどもたちを下ろしたところは、おりがみの花が咲き競うおりがみ遊園地。

 その中にはいろいろな乗り物があり、こどもたちを乗せて動いている。その中に「メリーゴーランド」があり、その回転する馬は「ペガサス」で、それにこどもたちは乗り、くるくると回る。やがてこどもたちを乗せたペガサスは舞い上がり、宇宙へと向かう。

 と、そこに様々な「宇宙人」や「宇宙生物」が次々と出現し、こどもたちにいろいろと問い掛ける。「折るってなーんだ?」「紙ってなーんだ?」「おりがみってなーんだ?」
 そこに「おりがみ天使」登場。これらの問いに答えるようなそぶりを見せるが、答えをはぐらかす。例えば『折るって、切ることと同じよ!』などと。 戸惑うこどもたち。

 と、そこに今度は「おりがみの魔法使いのおばあさん」が登場し、さっきの「おりがみ天使」は(人さらい)で、騙されてはいけないと注意する。

 ところで、二昔ほど前、映像広告の仕事をやっていた大学時代の親友が、おりがみビデオの仕事を持って来てくれて、実現しました。大手化粧品メーカーの資生堂からの依頼です。1週間以上、銀座のスタジオに通って、とても楽しい映像の世界を実現しましたが、このときも、ときどき「赤い靴」のことが頭を過ぎりました。
 おっといけない、また寄り道してしまいましたね。空想世界に戻ります。

 首を傾げるこどもたちの後ろに、すごく美しくて大きなフレーベルの(模様折り)の屏風(びょうぶ)が現れ、喜んだこどもたちは輪になって踊り出す。そしてその踊りの輪はやがて(電車ごっこ)のような一列となると、屏風の形の方も変わって、まーるい(でんぐり)となった形の中心へと、こどもたちは連なって飛び込んで行きます。

…とまあここから、私の空想妄想はクライマックスへと向かいますが、まあ興味ある方はこんな空想ゲームにご参加下さり、皆さんなりの空想をお楽しみ下さい。
 いずれにせよ、おりがみって、手芸遊びであり、パズル遊びであり、空想遊びであり、それから、それから、…なんでも有る世界です!

ベロを(メジャー)にして、「メジャーボーイ」と名付けたキューブ。


2019/06/06

(千羽鶴折形)の、最後の難問?

「瓜の蔓(うりのつる)」の正解は?

 おりがみ古典資料の至宝、「千羽鶴折形(せんばづるおりかた)」の最後の難問として存在するのが、「瓜の蔓」だと思います。理由は、この完成形と、用紙の切り方図の間には、かなり大きな齟齬(そご=食い違い)があるからです。

 なおそんな齟齬は、この「瓜の蔓」だけではなく、多数の作例にそれが見られます。例
えば「八橋(やつはし)」、「昔男(むかしおとこ)」、「呉竹(くれたけ)」、「九万里(くまんり)」、「四つの袖(よつのそで)」、「鼎(かなえ)」、「早乙女(さおとめ)」、「荘子(そうじ)」、「杜若(かきつばた)」、そしてここで取り上げた「瓜の蔓(うりのつる)」と、全49種の作例中、実に10点に明らかな(完成形と展開図との不一致)が見られるのです。(「千羽鶴折形」についてまだご存知でない方は、「おりがみ新発見3 日貿出版社」をご参照ください。)

 でも、まあ9種については、単純な間違いで、…それはこのような(連鶴)の考案者魯縞庵(ろこうあん)さんと、絵師、あるいは著者秋里籬島(あきさと りとう)さんとの間の(情報伝達のミスか、勘違い)でしょう。
 そして「瓜の蔓」についても同様な問題だろうと思います。とまあそのような判断からこれをむしろ(楽しいパズル)と考えて、私なりに解答を得まして、いくつかの自著にそれを示しました。

 ところがその後で、岡村昌夫先生から、原本の展開図にきわめて近い解答が示されて、私は「ああ!そうだったのか!」と、すっかり感激して、自身の解答を否定してしまいましたが、…その数年の後、改めて原本完成図をじっくりと眺めた結果、この完成形図を優先して考えるなら、私の解答がやはり正しいのではないか?と、そう思うところと成りました。

 とにかく、原本と、岡村先生の(シンメトリーに捉われない)見事な解答と、私の(かなり大幅な変更)による解答とを、下にご紹介しますので、ご興味のある方はどうぞ考えてみてください。
 ともあれおりがみって、こんな例から見ても、実に高級にして興味深いパズル遊びなんですよ!

原本での(瓜の蔓)です。
日本折紙協会発行の(復刻版)から。

子鶴の部分を、下側にして描き直した
図です。ここで、子鶴の姿をよく見てい
ただくと、それは完全に(独立)した形
でしょう!もしこのことを最優先にした
とすれば、岡村先生のものは、微妙なが
らこの完成図とは異なっているのです!
手前の(子鶴)の羽の先を見て。 

岡村先生の解答は、上図のようになります。それに
対して、左上のX図の私の解答では、ほぼ原本の完成図
と等しくなっているのです。なお、(ざぶとん折り)が
描き落とされたものは、実は他にも有るのですよ!  



2019/04/28

チャレンジ第2弾!

かやら草の「くじゃく」の謎解き

 足立一之さんが、私たちに残してくれた五作品についての(パズル的?記述)につき、私はそれらを一応は解いたと言いました。ただ、「くじゃく」については、それは正解とは思えないので、まだ謎解きの楽しみが残っているとも言いました。で、ここにその謎解き試案の第2弾をご紹介します。

 ただし、私自身これも正解とは異なると思っています。その理由は、これは(複合)での解答で、伝承の中には複合作例はほとんど無いからです。(“やっこさん”と“はかま”との複合は例外的な存在。他に6枚で作る「玉手箱」は、ユニットの原点と考える。)と、まあここでの解答は、伝承作例の「帆掛け船」からの折り方の発展ですから、その点で私のチャレンジの根拠とはなりますものの、まあ、やはり違うでしょうね?

 でもそんなことまったく「どうでもいいこと!」です。だってそれ(おりがみ、くふうの楽しさ)を楽しんでいるだけだからです。内山興正師の教えでは、『おりがみで一番の楽しみは、くふうする喜びを知ることです。』 ほんとにその通りなんですよ。
 まあそんな喜びを得るためにも、前にご紹介した「イメージ・ゲーム」をぜひやってみてください。

(帆)にだけ紙裏を出した「帆掛け船」
です。これを(鳥)に見立て変えますが
そんな試みは、前の(残る名前と消える
名前)のところでもご紹介しましたね。
なお、この「帆掛け船」は別名「だまし
船」とも言いますが、こんなふうに帆だ
け(反転)してしまってはだましぶねに
 はなりませんね!           


ほら!(尾羽)の大きな鳥です。そして、ー
これに(ジャバラ折り)した(尾羽)を差し込め
ば、ー                   

こんな「くじゃく」が誕生しました。

 実は、既に(第3弾)も出来ていますが、まあいずれの時にか機会があったら紹介しましょう。どうか皆さんも競争で考えてみてください。

2019/04/25

我が指のトラブルのことと、…

なんとも率直な病名!

 いつの頃からか、おりがみを折っているとき、それを取り落とすことが、多くなりました。指の第一関節部が、硬く変形してきて、指先の感覚が鈍麻してきたからのようです。

 友人が言いました。『それって(老人性指関節変形症)って言うのよ。私もよ。』この(老人性)という言葉が気にいりませんが、まあ事実ですからだれにも文句は言えませんね。しかしそれにしても、原因と症状をそのまま病名にしていて、自分のことなのに笑えます。

 それからもう一つ、おりがみとか細かい作業が時として難しくなったのが、手の震えなんです。特に重いものを持ったり、力仕事の後などにそんな震えが強く現れます。でもこれ、父からの遺伝かも知れません。

 はるか50年も昔の話、お蕎麦を食べるとき、信州人のわが家族は(七味唐辛子)をかけましたが、父は唐辛子の入った容器を持って、どんぶりの上にかざすだけで、手の震えで実にうまいことふりかけられる?!(妻もこのこと知っていて、我が父のことを懐かしく楽しく思い出してくれていますよ。はっはっは。)
 父自身も笑っていたそんな症状が、数年前から私にも現らわれ、そうなったときは、父の姿を懐かしく思い出すのです。

 でもまあ、自分でも笑えるくらいだから、不便さはあるも、とくに痛いわけでもありませんから、あまり気にはしていません。でもつい先日テレビで、まったく指だけで(ミクロのおりづる)を折る人のことが紹介されていて、…それを見ていて、自分の若い頃を思い出しました。

 ある日のこと、突然「千羽鶴折形(せんばづるおりかた)の全49種をミニチュアで折ってみよう!」なんて思い立って、二十数種まで折ったところで、なんだか急につまらなくなって止めてしまったことがあったのを思い出すものの、その場合でも、1羽の子鶴のサイズは1cmくらいはありました。ところが、この人のおりづるのいちばん小さいものは、なんと!(2mm)だと! 「ほーっ」と驚きの大きなため息が出ました。

 そしてここで昔、本多功(ほんだ いさお)氏から伺った、『吉澤章(よしざわ あきら)さんと初対面したときのエピソードだよ。』との話を思い出したのです。

『吉澤さんがね、初めて私のところに訪ねてきたときにね、ポケットからマッチ箱を取り出してさ、私の手の上にゴマ粒のような小さなものを、そのマッチ箱から振り出して、乗せてくれたのよ。
 そこで目を凝らして見たら、それは極小サイズの「さくらの花」や「ちょうちょ」や「のみ」や「おりづる」なんかだったのよ! で私は思わず、「ほーっ」と驚きのため息をついたら、そのおりがみの作品たちがぱーっと掌から舞い上がって、無くなっちゃったのさ!』

 まあ、本多さん一流のユーモアを伴っての作り話的な匂いもしますものの、吉澤氏という方の技量の高さを言っているようでもあります。

 さて私の方の話は本当であることの証の、ミニチュア千羽鶴が出て来ましたので、その一部を写真紹介します。1円玉とでその大きさを確認してください。おっと、私1円玉の直径は1cmくらいだと思っていたが、今回測ってみるにきっちり(2cm)でした!

(1cm)と誤解していたのは、先の項での(室内飛行機)の話の中で、「1円玉を“はかりの分銅”にした(天秤)を、同書の中での指示にて作りましたが、そこで1円玉はきっちり(1g)だと教わったところからのようです。


こんなのを、自在に折れたとは! 若かった
んだなあ! そして根気もあったんだなあ!
でも、49種全部を折らず、途中でつまらな
くなっちゃうところも、若かった現象だね?
かくて(49種全点の展覧)は幻となった!
訂正: 大分前の項で、“なかなかに人とあらずば、…酒にしみなん”を大伴家持さんの作
   と記してしまったようですが、気になっていて、今回調べたら、家持(やかもち)
   さんの父親の、大伴旅人(おおとものたびと)さんの作でした。訂正します。