2019/06/18

3つは一つ!

組み木パズル

 近頃また(組み木パズル)の人気が再燃しているようだ。100円ショップなんかでも売っている。さてもらったり買ったりしたそれらの中で、これまでまったく違うものだと思っていた、写真の3つの(組み木)が、構造的にはまったく同じものだ!と最近気付いた!

 ほら!写真よく見て! この3つが(同じ構造物)だなんて信じられますか?

一番右の形を、おりがみで作ったイギリスの名人が居ますね!

2019/06/15

(皮革)もおりがみに成る!

それは楽しいおりがみ素材

 人間とは(記録)を好む生物のようです。そこで簡便な記録素材(紙)の発明以前に、(木)や(竹)や(粘土)などの他、羊皮紙(パーチメント)に記録したそうな。

 さて羊に限らず、牛や豚などのどうぶつの皮は、おりがみにも向いている素材なんです。

 以前レザークラフトをやっている親友から、皮革素材をいただいて『皮は折れるよ。』
と教えてもらい、おりがみに適応させてみる試みをしていた中で、(半開折り=Harf-opened crease=カナダ在住の友人が名付けてくれた。)が、(皮折り)に向いていることが分かりました。

 次に写真紹介するのが、皮革で折った(半開折り)作例のあれこれです。皮は着色出来ますから、これらに色を付けたら楽しい作品になるでしょうが、私にはその用意がありませんから、素材のままで止めております。
 なおこれらも元々は(イメージ・ゲーム)からの収穫なんです。

 そして前にちらっと紹介した(厚紙)からのおりがみ。これは水でぬらしてから折るとちゃんと造形出来る!と解説しましたが、皮革も同じでぬらしてから折るのです。ただし皮は指で折ったくらいでは折り目はすぐ元に戻ってしまいます。で、皮折り用のペンチを使います!
 ともあれ、落としても壊れず、ずっと変形しないおりがみ作品、そんな発案は面白いでしょう。

『みみずく その1」
「みみずく その2」
「埋もれた石像」
「怪しげに笑うガマ」


 それにしても、薄い開閉出来る板の中に、文字から写真から絵から動画まで記録出来るばかりか、計算までやってくれ、そしてさらにはそれらを、世界中どこにでも送ってくれる。そんなパソコンなる機器の氾濫は、喜ぶべきことなのか? 私などの頭ではまったく解らない!
 まあ科学的には明らかに進歩した記録器具でしょうが、人間の頭脳が、自ら考えることを止めたとしたら、それって?

2019/06/12

残念なこと

電子機器などとは、無縁な方々が!

 私がこんなブログを始めたとき、「あの方にも、あの人にも、」と、これを見ていただきたい方々を脳裏に思い浮かべました。しかし、先頃、私は実に大きな錯覚をしていたことを教えられることがあり、はっと気付かされました。
 それは、見ていただきたいと思っていたあの人もあの方も、そうなんです!パソコンだのケイタイだの、そんな(あわただしい機器)などと無縁に、ゆったりと生きて居られる方々です。

 まあ私は、郵便より便利な(Eメール)のためにパソコンを使い始めましたが、電話で話すことが苦手な人間とて、ケイタイというものは生涯持たないつもりですから、…ああ!あの人も、あの方も、当然こんなブログなんか見るわけがない!と、気付いたのでした。

 で、そう気付いた以上、もうこのへんで止めようと思いました。しかし息子は『のんびりでいいから、もっとやりなよ。それに楽しく見てくれている人も居る筈だろうしさ。』とのこと。
 まあ確かに、これはある種、私の老後の楽しみかも知れませんから、息子をもう少し煩わせてみようか、とも思っています。でも、メールは知っている人との会話ですから、具体性があって気持ちが分かります。

 しかしブログは、どんな人が見てくれているのか、そのあたりは漠然としていますね。インターネットというものは、とても不思議で、ある面不気味でもあります。一度見て、「えっそうなんだ!」と思ったものが、しばらくしてもう一度見ようとすると、消えてしまっている! 不思議で不気味です。
 自分は、こんなものに関わっている年代の者ではない? そんなふうに思っても、今やこうなっては、捨てられない!

 パソコンだって、なんだかんだで、もう3台目! でも正直な話、ブログのことはもう自慢の種も尽きていますし、層々面白い話も思い付きません。

…でもまあ、一人よがりでも、もう少しやってみますか。酒やツマミを買いに歩くだけじゃあ、あんまりかっこいい老後ではありませんもんね。

 おっと、そうそう「昔、始まりの物語 第2部」もうちょっとのところまで来ました。
 でもこの(もうちょっと)が難物で、「ここまで来たら、もうかんたん!」と思った途端、ぴたりと指が止まって既に半年!
 でもね、自分で言うのもなんですが、この話、正に(奇想天外)だと自負しているんですよ。

なんか楽しい話題ネタが出るように!と
火縄銃型輪ゴムピストルでもぶっぱなして
みましょうかねえ!これ厚紙製ですよ。 




2019/06/09

私の新たな妄想!

おりがみの世界で

 おりがみという素晴らしい世界を知って、その中で半世紀の余を楽しく過ごさせてもらいました。そして、残りの人生も最後まで楽しませてもらうつもりです。
 だって、おりがみって、やってもやってもその底が見えないほど奥深い世界なんです!つまりは、楽しさに終わりの無い世界なんです。で、ある日、この素晴らしい世界をまだ知らない人々に向けて紹介する、プロモーション映像の制作(!)といったことを妄想しました。

 その時思ったのが、先の「イメージ・ゲームその3」での発案(おりがみ卵細胞)のことです! 正方形に、CGで(折り線分割)が動画表現される。と、そこから(シンプルで象徴的な造形作品)が飛び出して来る! これが形を変えて、次々と出現する。鳥あり、動物あり、昆虫あり、…。

 次に元気でかわいいこどもたちが現れて、出現したそれらの作品とたわむれる。続いて「おりがみキューブ」がころころと転がって次々と現れる。その中の一つに、(ベロを出しているキューブ)があり、それが巨大な大きさに拡大されると、中からそのベロのような帯に乗って、こどもたちが滑り降りて来る。

 話はちょっと逸れますが、昔、イギリス映画で、アンデルセン童話にモチーフをとった「赤い靴」というのがありました。モイラ・シエラーという美しいバレーダンサーが主役です。
 その劇中劇のような形で、悪魔の作った真っ赤なバレーシューズを履いてしまったら、死ぬまで踊り続けねばならないという場面で、悪魔の誘惑に負け、それを履いてしまった彼女は、くるくると踊りながら広場に来ると、いっぱいに散らかっていた新聞紙が、風で舞い上げられると人の姿(実は悪魔)になり、赤い靴を履いた彼女とダンスをする!

 実はこの場面が心にすごい印象となって残っていて、…卒業論文に「おりがみを舞台美術の新しい素材として活用する」といったテーマで書き、はい!(優)を取った!
 そして製薬会社の宣伝課に入社したとき、おりがみアニメでのコマーシャル作りを稟議し承認されたとき、映画「赤い靴」のことを心に思い出しながらコンテを書き、実現させた。(前にこの話、しましたよね。)

 とまあ話は横道に逸れたようですが、今ならCGというすごい表現手段があるので、そういうのを使えば、かつては不可能と思われていた表現もきっと実現できるように思うのです。(その頃は、モノクロフィルムでコマ撮り撮影だった。)
 さて、空想を続けてみます。

 そんなこどもたちに、おりがみ恐竜が襲い掛かる! 逃げ回るこどもたち。と、巨大な「おりづる」たちが飛来して、こどもたちをその背に乗せて救出する。(あっこれ、ロード・オブ・ザ・リングの大鷲からのイメージね!) そしてこどもたちを下ろしたところは、おりがみの花が咲き競うおりがみ遊園地。

 その中にはいろいろな乗り物があり、こどもたちを乗せて動いている。その中に「メリーゴーランド」があり、その回転する馬は「ペガサス」で、それにこどもたちは乗り、くるくると回る。やがてこどもたちを乗せたペガサスは舞い上がり、宇宙へと向かう。

 と、そこに様々な「宇宙人」や「宇宙生物」が次々と出現し、こどもたちにいろいろと問い掛ける。「折るってなーんだ?」「紙ってなーんだ?」「おりがみってなーんだ?」
 そこに「おりがみ天使」登場。これらの問いに答えるようなそぶりを見せるが、答えをはぐらかす。例えば『折るって、切ることと同じよ!』などと。 戸惑うこどもたち。

 と、そこに今度は「おりがみの魔法使いのおばあさん」が登場し、さっきの「おりがみ天使」は(人さらい)で、騙されてはいけないと注意する。

 ところで、二昔ほど前、映像広告の仕事をやっていた大学時代の親友が、おりがみビデオの仕事を持って来てくれて、実現しました。大手化粧品メーカーの資生堂からの依頼です。1週間以上、銀座のスタジオに通って、とても楽しい映像の世界を実現しましたが、このときも、ときどき「赤い靴」のことが頭を過ぎりました。
 おっといけない、また寄り道してしまいましたね。空想世界に戻ります。

 首を傾げるこどもたちの後ろに、すごく美しくて大きなフレーベルの(模様折り)の屏風(びょうぶ)が現れ、喜んだこどもたちは輪になって踊り出す。そしてその踊りの輪はやがて(電車ごっこ)のような一列となると、屏風の形の方も変わって、まーるい(でんぐり)となった形の中心へと、こどもたちは連なって飛び込んで行きます。

…とまあここから、私の空想妄想はクライマックスへと向かいますが、まあ興味ある方はこんな空想ゲームにご参加下さり、皆さんなりの空想をお楽しみ下さい。
 いずれにせよ、おりがみって、手芸遊びであり、パズル遊びであり、空想遊びであり、それから、それから、…なんでも有る世界です!

ベロを(メジャー)にして、「メジャーボーイ」と名付けたキューブ。


2019/06/06

(千羽鶴折形)の、最後の難問?

「瓜の蔓(うりのつる)」の正解は?

 おりがみ古典資料の至宝、「千羽鶴折形(せんばづるおりかた)」の最後の難問として存在するのが、「瓜の蔓」だと思います。理由は、この完成形と、用紙の切り方図の間には、かなり大きな齟齬(そご=食い違い)があるからです。

 なおそんな齟齬は、この「瓜の蔓」だけではなく、多数の作例にそれが見られます。例
えば「八橋(やつはし)」、「昔男(むかしおとこ)」、「呉竹(くれたけ)」、「九万里(くまんり)」、「四つの袖(よつのそで)」、「鼎(かなえ)」、「早乙女(さおとめ)」、「荘子(そうじ)」、「杜若(かきつばた)」、そしてここで取り上げた「瓜の蔓(うりのつる)」と、全49種の作例中、実に10点に明らかな(完成形と展開図との不一致)が見られるのです。(「千羽鶴折形」についてまだご存知でない方は、「おりがみ新発見3 日貿出版社」をご参照ください。)

 でも、まあ9種については、単純な間違いで、…それはこのような(連鶴)の考案者魯縞庵(ろこうあん)さんと、絵師、あるいは著者秋里籬島(あきさと りとう)さんとの間の(情報伝達のミスか、勘違い)でしょう。
 そして「瓜の蔓」についても同様な問題だろうと思います。とまあそのような判断からこれをむしろ(楽しいパズル)と考えて、私なりに解答を得まして、いくつかの自著にそれを示しました。

 ところがその後で、岡村昌夫先生から、原本の展開図にきわめて近い解答が示されて、私は「ああ!そうだったのか!」と、すっかり感激して、自身の解答を否定してしまいましたが、…その数年の後、改めて原本完成図をじっくりと眺めた結果、この完成形図を優先して考えるなら、私の解答がやはり正しいのではないか?と、そう思うところと成りました。

 とにかく、原本と、岡村先生の(シンメトリーに捉われない)見事な解答と、私の(かなり大幅な変更)による解答とを、下にご紹介しますので、ご興味のある方はどうぞ考えてみてください。
 ともあれおりがみって、こんな例から見ても、実に高級にして興味深いパズル遊びなんですよ!

原本での(瓜の蔓)です。
日本折紙協会発行の(復刻版)から。

子鶴の部分を、下側にして描き直した
図です。ここで、子鶴の姿をよく見てい
ただくと、それは完全に(独立)した形
でしょう!もしこのことを最優先にした
とすれば、岡村先生のものは、微妙なが
らこの完成図とは異なっているのです!
手前の(子鶴)の羽の先を見て。 

岡村先生の解答は、上図のようになります。それに
対して、左上のX図の私の解答では、ほぼ原本の完成図
と等しくなっているのです。なお、(ざぶとん折り)が
描き落とされたものは、実は他にも有るのですよ!  



2019/04/28

チャレンジ第2弾!

かやら草の「くじゃく」の謎解き

 足立一之さんが、私たちに残してくれた五作品についての(パズル的?記述)につき、私はそれらを一応は解いたと言いました。ただ、「くじゃく」については、それは正解とは思えないので、まだ謎解きの楽しみが残っているとも言いました。で、ここにその謎解き試案の第2弾をご紹介します。

 ただし、私自身これも正解とは異なると思っています。その理由は、これは(複合)での解答で、伝承の中には複合作例はほとんど無いからです。(“やっこさん”と“はかま”との複合は例外的な存在。他に6枚で作る「玉手箱」は、ユニットの原点と考える。)と、まあここでの解答は、伝承作例の「帆掛け船」からの折り方の発展ですから、その点で私のチャレンジの根拠とはなりますものの、まあ、やはり違うでしょうね?

 でもそんなことまったく「どうでもいいこと!」です。だってそれ(おりがみ、くふうの楽しさ)を楽しんでいるだけだからです。内山興正師の教えでは、『おりがみで一番の楽しみは、くふうする喜びを知ることです。』 ほんとにその通りなんですよ。
 まあそんな喜びを得るためにも、前にご紹介した「イメージ・ゲーム」をぜひやってみてください。

(帆)にだけ紙裏を出した「帆掛け船」
です。これを(鳥)に見立て変えますが
そんな試みは、前の(残る名前と消える
名前)のところでもご紹介しましたね。
なお、この「帆掛け船」は別名「だまし
船」とも言いますが、こんなふうに帆だ
け(反転)してしまってはだましぶねに
 はなりませんね!           


ほら!(尾羽)の大きな鳥です。そして、ー
これに(ジャバラ折り)した(尾羽)を差し込め
ば、ー                   

こんな「くじゃく」が誕生しました。

 実は、既に(第3弾)も出来ていますが、まあいずれの時にか機会があったら紹介しましょう。どうか皆さんも競争で考えてみてください。

2019/04/25

我が指のトラブルのことと、…

なんとも率直な病名!

 いつの頃からか、おりがみを折っているとき、それを取り落とすことが、多くなりました。指の第一関節部が、硬く変形してきて、指先の感覚が鈍麻してきたからのようです。

 友人が言いました。『それって(老人性指関節変形症)って言うのよ。私もよ。』この(老人性)という言葉が気にいりませんが、まあ事実ですからだれにも文句は言えませんね。しかしそれにしても、原因と症状をそのまま病名にしていて、自分のことなのに笑えます。

 それからもう一つ、おりがみとか細かい作業が時として難しくなったのが、手の震えなんです。特に重いものを持ったり、力仕事の後などにそんな震えが強く現れます。でもこれ、父からの遺伝かも知れません。

 はるか50年も昔の話、お蕎麦を食べるとき、信州人のわが家族は(七味唐辛子)をかけましたが、父は唐辛子の入った容器を持って、どんぶりの上にかざすだけで、手の震えで実にうまいことふりかけられる?!(妻もこのこと知っていて、我が父のことを懐かしく楽しく思い出してくれていますよ。はっはっは。)
 父自身も笑っていたそんな症状が、数年前から私にも現らわれ、そうなったときは、父の姿を懐かしく思い出すのです。

 でもまあ、自分でも笑えるくらいだから、不便さはあるも、とくに痛いわけでもありませんから、あまり気にはしていません。でもつい先日テレビで、まったく指だけで(ミクロのおりづる)を折る人のことが紹介されていて、…それを見ていて、自分の若い頃を思い出しました。

 ある日のこと、突然「千羽鶴折形(せんばづるおりかた)の全49種をミニチュアで折ってみよう!」なんて思い立って、二十数種まで折ったところで、なんだか急につまらなくなって止めてしまったことがあったのを思い出すものの、その場合でも、1羽の子鶴のサイズは1cmくらいはありました。ところが、この人のおりづるのいちばん小さいものは、なんと!(2mm)だと! 「ほーっ」と驚きの大きなため息が出ました。

 そしてここで昔、本多功(ほんだ いさお)氏から伺った、『吉澤章(よしざわ あきら)さんと初対面したときのエピソードだよ。』との話を思い出したのです。

『吉澤さんがね、初めて私のところに訪ねてきたときにね、ポケットからマッチ箱を取り出してさ、私の手の上にゴマ粒のような小さなものを、そのマッチ箱から振り出して、乗せてくれたのよ。
 そこで目を凝らして見たら、それは極小サイズの「さくらの花」や「ちょうちょ」や「のみ」や「おりづる」なんかだったのよ! で私は思わず、「ほーっ」と驚きのため息をついたら、そのおりがみの作品たちがぱーっと掌から舞い上がって、無くなっちゃったのさ!』

 まあ、本多さん一流のユーモアを伴っての作り話的な匂いもしますものの、吉澤氏という方の技量の高さを言っているようでもあります。

 さて私の方の話は本当であることの証の、ミニチュア千羽鶴が出て来ましたので、その一部を写真紹介します。1円玉とでその大きさを確認してください。おっと、私1円玉の直径は1cmくらいだと思っていたが、今回測ってみるにきっちり(2cm)でした!

(1cm)と誤解していたのは、先の項での(室内飛行機)の話の中で、「1円玉を“はかりの分銅”にした(天秤)を、同書の中での指示にて作りましたが、そこで1円玉はきっちり(1g)だと教わったところからのようです。


こんなのを、自在に折れたとは! 若かった
んだなあ! そして根気もあったんだなあ!
でも、49種全部を折らず、途中でつまらな
くなっちゃうところも、若かった現象だね?
かくて(49種全点の展覧)は幻となった!
訂正: 大分前の項で、“なかなかに人とあらずば、…酒にしみなん”を大伴家持さんの作
   と記してしまったようですが、気になっていて、今回調べたら、家持(やかもち)
   さんの父親の、大伴旅人(おおとものたびと)さんの作でした。訂正します。




2019/04/22

私のライフル!

最初は小学生のときに

 女性の方にはがっかりされるかも知れませんが、ずっと話題から離れていた、おもちゃ銃器の話を一つだけさせてもらいます。

 大好きだったアメリカ映画の大スター、ジョン・ウェインが、多くの場面で愛用していたライフル銃を、小学生の頃から手作りして、それを愛用していました! これ、要するに(パチンコ銃)です。これで(青木やヤツデの実)なんかを飛ばしていました。

 30歳を過ぎた頃、これを懐かしく思いまして、作ってみました。それが写真のものです。その頃も今も(日曜大工コーナー)なんかで、様々にバリエーション豊かな加工木材を売っていますから、実に容易くかっこいい造形が工作出来ます。

 なおその後、プラモデルで名銃のあれこれが、次々と売り出されるようになりました。それらの大半は精密で弾発射の機能も持つ上に、構造もよく解ってまいりますので、まあ、その製作に追われるほどでした。はっはっは。
 そして今、こんな制作物が、部屋の大きなスペースを占有しているんですよ。とほほ。

私の愛用の「ライフル」

このライフル銃の精度はとても
良くて、その点でも嬉しいもの
でした。でもこのアイデアは、
はて?どこのどなたからのもの
だったのか?自身のアイデアだ
ったのか?覚えていません。 
でもこれ、私には名銃「ウイン
チェスター73」みたいな気分
のものでしたよ。おっとこれ、
アメリカ映画になった名銃。 

2019/04/19

「ふね」を「帽子」へのアイデア

スペインの古書(紙の世界)での「ボート」

 まずは日本伝承の「ふね」の折り方、ご存知ですね? あの、最後にぐるっと反転して出来上がる奴です。ただこの作品、昔からこのことが苦手意識となっていたのですが、それはこの折り方、出来上がりが(しわしわ)になってしまうことが多かったからです。(写真)

 ところが2000年、サンフランシスコにて、ボブ・ブロコップ(Robert Brokop)氏から戴いたスペインの古書「ドクター・モンテロ著 紙の世界(既出)」の中に紹介されていた「ボート」の折り方では、ほとんど同じ形が、まったく(しわ)が付かないで出来る折り方が示されていたのです!(写真)

 前項で紹介した「ふぐ」でも、この(しわ)の問題の話をしましたが、同様な例としては「蓮の花」もそうですよね。これらの作品が考えられた頃のおりがみ遊びで使う紙は、(和紙)だけでしたから、まあ(しわ)が目立たないのですね。しかし、(技術革新の現代)であるのなら、こんな問題の解決は、むしろ楽しみの課題ですね。だから、こんな事例に出会ったときは、むしろ楽しんで考えてみたいものですね。

 それから、前掲したスペインの古書では、日本伝承の「ふね」も紹介されていますが、そこで面白いのは、(新聞紙など大きな紙で折って)「ふね」ではなく、「帽子」にするアイデアです。
 下の写真では、ボブ・ブロコップさんからいただいたマトリューシカに、そんな帽子案のモデルになってもらいましたよ。

日本伝承の「ふね」
スペイン伝承の「ボート」
この作品、完全に(技術革新)
が成されていますね!    
ねっ、こんな感じの「帽子」です!

「ふね」に(ざぶとん折り)をプラス
 して作る「モーターボート」もあるね。

古書「紙の世界」では、左のもの
のように、(長方形用紙)から折る
ようになっていましたが、右のよう
に(正方形用紙)でも折れますね。

2019/04/16

(かやら草)の「ふぐ」

二人の先輩が発掘してくださいました。

 さて、次に(かやら草)の「ふぐ」について考えてみましょう。しかし、これは既に解決済みのようです。
 おりがみの歴史研究の第一人者であられる、岡村昌夫(おかむら まさお)先生と高木智(たかぎ さとし)氏との探索にて、この作例については、実際に折られたものの伝承が在ることも判り、まあ『ほぼ間違いなくこれだろう!』と思いました。(高木智氏のコレクション「森脇家旧蔵のおりがみ」の中に、この「ふぐ」を折ったものがあったと!)

 それから付け加えて言いますなら、この「ふぐ」とほとんど同じ造形のものを「なまず」とした例が、つじむら・ますろう著・絵「伝承おりがみⅢ 1984年 福音館書店」に、古書を出典として紹介されています。つまり、折り方までしっかり伝承されていたのでした。

 なお、「ふぐ」と「なまず」。岡村先生はこのほぼ同形の二者のことを解説しておられます。ともあれ、そんなこんなで、この作例についてのなぞは、解決されたと、私はそう思っています。

つじむら・ますろう氏の本の図解に従って
和紙で折ったもの。左が「なまず」で、右が
「ふぐ」です。和紙だと(しわ)が目立ちませ
んが、洋紙だと目立ってしまいます。   
そこで折り方を少しくふうして、しわがつき
難くくしたのが、下の写真のものです。  

「ふぐ」

「なまず」
ふぐでの(ひれ)を、(ひげ)にして
の見立て変えですね。        

2019/04/13

(かやら草)の「ふくらすずめ」

「ふくらすずめ」、しっかり伝承されていますが…?

 きっと皆さん、この名の伝承作品よくご存知でしょう。(下の写真参照) でも私、この造形にどうしても(すずめの姿)が感じられませんでした。 それから(ふくら)という言葉には(福良)の当て字を与えている資料もありますね。

 ところで、(ふくらすずめ)という名を昔、母や姉たちの会話の中に聞いた覚えがありました。
 すなわち(帯の結び方)あるいは(髪の結い方)の言葉だったように覚えていました。で今回、改めて広辞苑を引いて見ました。すると、まず『肥えふくれた雀の子、また、寒気のため全身の羽毛をふくらませた雀。』との説明の後に、『女の髪の結い方の一』と『帯の結び方の一』ともあって、私の記憶が正しかったことが分かって嬉しかったです。

 さてここでは、そんな自慢が目的ではなく、この伝承の造形が、(冬のふとったすずめの子)とは見えず、(髪型)や(帯の結び方)の方が似合うように感じていたのです。

 ところでもう一つの疑問は、この「ふくらすずめ」は、実に易しい折り方のものなのに、「かやら草」の記録者、足立一之さんは、なぜ『その折り方がよく分からないので、紹介出来ない。』なんて記したのでしょう? 多分、全然違う造形だったのでは?

「ふくらすずめ」として伝承されて
いるものは、この形ですね。でもこ
の形にはスズメの姿は見い出せない
でしょう。なお、「ふくらすずめ」
の名で紹介されている形にやっこさ
んの形をスズメに見立てた2種があ
ります。ところがつい先年、岡村昌
夫先生がやっこさんの形を「すずめ
踊り」と題した資料のあることを、
明らかにしてくださいました。  
「ふくらすずめ」の名で、こんな
造形も伝承されています。なお、
やっこさんそのものを「すずめ踊
り」との見立てのあることは上記
の通りです。         
どうしてもスズメに見えなかった「ふくら
すずめ」を、少しでもスズメらしくしてみよう
の折り変えです。「ふくらすずめ」の原型を少
し折り変えるだけですから、折ってみて。  

左の原型を右のようにしてください。

 さて、上のような折り変えから、少なくとも雀らしい造形にしてみましたが、でも満足できませんでしたので、さらにくふうを進めて、別伝承の「ふくらすずめ」2形が「やっこさん」からの見立てであったことから、私は今度はやっこさんからの「すずめ」を試みてみました。 その結果が下の写真のもの。これには(足)が付いていますよ。

(やっこさん)からの「すずめ

「やっこさん」の半分を反転させ、
そこから三角のかどをつまんで折り
それを(足)にして、「すずめ」と
してみました。なお奴よりさらに1
回(ざぶとん折り)を増やして折る
と、嘴が二つになったり、目の表現
が出来たりしますよ。      
上記説明のもの。
「ふくらすずめ」についての探索は、私の中では以上で終了しました。でも(福良)を付けない「雀」は、大好きな鳥ですし、くふうが楽しいので、すでに10種以上くふうしていますが、これからも楽しむことでしょう。





2019/04/10

イメージ・ゲーム その4

イメージ・ゲームでの喜びの成果

 前項の(その3)で、この(くふうゲーム)のこと、よくご理解いただけたことと思います。 そこで前項からの引き続きで、大いなる喜びを伴って得た造形たちをご紹介します。
 あまりにもシンプルな形に、あるいは拍子抜けするかも知れません。事実、昔仲間の一人に下の造形の一つを見せたら、『なんですか?それ。』と言われたものです。

 でも敬愛していたデンマークのトキ・イェン(Tohki Yenn)さんは、とても高い評価を与えてくれましたよ。

 いえいえ、なにもそんな押し付け言葉で、あなたも感激してくれなどとは言いませんので、どうぞ自然な眼差しにて見つめてみてください。そしてあなたも(新しいイメージ)を得て、作品のくふうを楽しんでください。

奥の(4回折り)に、
手前のようなもう1折りを加えて?

まずは、餌をねだる「ひなどり」の姿が。
そして、皆さんにはこれ何に見えますか?

私はこれに「やまあらし」を見たので
した。そして昔から憧れていた会社、
美術出版社から依頼がきたときに、喜
び勇んで、これや前にご紹介した「タ
コ型宇宙人」など紹介したんですよ!
1994年刊「母と子のおりがみ新世
界」がそれで、(イメージ・ゲーム)
の収穫物を中心に据えてみたんです。

今度はこんな(4回折り)からは?
はい、「くま」です!
今度は1回増えての(5回折り)から?
「たぬき」です。


これは(6回折り)での「ことりの基本形」
ここではそれを(半開状態)に広げてイメージ。

「ペンギン」はふつうのおりがみで、「あざらし」
が(半開折り)からのイメージです。


「かに」

 さて、既にご覧いただいた「かに」のイメージが、私にはとにかく実に魅力的で感激させられたものですから、この感情をさらに煽り立てて、次のような不思議な感覚の造形の「かに」を手に入れました! こんなのきっと、賛否両論出るでしょうがね。


異世界?の「かに」

こんなのは、ふつうの論理的、
写生的、などの常識的な観点か
らはイメージ出来ない造形です
ね! 無作為造形から新鮮な喜
びの作品が得られるんです! 
イメージ定着法の終点かもね!

2019/04/07

イメージ・ゲーム その3

1枚の紙は、指で折られて(受精卵!?)となる。

 変な見出しの文言ですが、手に取られた1枚の紙は、指によって1折りされ、2折りされ、…と様々に分割されて、…やがて豊かな表情を持った「作品」となるわけで、そんなおりがみ行為の進行の様子を見れば、折られる前の紙は、まるで無垢の(卵細胞)? あるいは、山中伸弥(やまなか しんや)博士が発見した、万能の(iPS細胞)みたいに思えたのです!
 そしてその最初の紙の形は、別に(正方形)と限定する必要はなく、長方形でも、三角形でも、ひし形でも、円形だってかまわないでしょうが、まあいちばん分かりやすく作り易い形として(正方形)が中心とされて来ましたので、ここでもその形にしただけです。
 加えて三角形とかひし形、そして円形などは、既にそこに(作意)が在る形と思われる場合もありますよね。で、正方形を基本としてみたわけです。

 さて、(その1)(その2)と進んできた(イメージ・ゲーム)で、くふうの楽しみ方がご理解いただけたことでしょう。すなわち、1枚の紙は、そこに無限の可能性を秘めた(おりがみ卵細胞)だと思うことで、それに1折り、2折りと加えて行くことで、それを(受精卵)とする!…そんな生命誕生の行為と思えば、いつも壮大な気分になれる遊びなんですね。
 我が師、内山興正先生の言葉、『おりがみとは、オレカミ、俺神! そう自分が造物主になったように感じられる、気宇壮大な遊びですよ。』 

 今(イメージ・ゲームその3)では、(無作為のきっちり折り)→(半開状態にする)→(そこに何かをイメージする)→(イメージの定着)→(作品)。
 とそんな経緯で(くふう)をゲーム感覚で楽しむわけですが、ここではまとめとして、私がこれまでに見付けた作品のあれこれを、2回にわたって紹介します。
 それら個々の折り方など示さずとも、写真を見ていただければ復元していただける、極めて少数の折りで出来ているものたちです。

こんな(3回折り)は?

おりがみのテーマは、抒情性だけではなく、
幾何的図形なども在ることを、これまで繰り返し
てお伝えしてきましたね。          
さてここでは1回少ない(3回折り)で出来た
形にイメージを振り向けたら、ああ、私のライフ
ワークのテーマ、キューブのイメージが得られた
のです!でもここには(正方形面)は二つ半しか
ありませんね。でも一旦得られたイメージは大切
にして、これに「キューブの断層」と名付けての
作品です。そしてこれを二つ作り、ひっくり返し
て合わせてみると、…            




ほら!「キューブ」でしょう!

 さてここで、さらにイメージの翼を羽ばたかせて、次のような(ただ1折り)の形にイメージを凝らせたとすると?

たった1折りしただけの形ですが?

1折りの形を倒してみる。


 ここには私などの出る幕はなく、こどもたちはすぐに言うでしょう。「どこでもドア」「冷蔵庫」そして横に倒して「テント」…などなど。こどもって、前から知っているんですよ、おりがみって「イメージ・ゲーム」なんだと。
 さてこれで終わっちゃ、私は不要? で、私ならではのイメージを次に。

これは(きっちり3回折り)


そして、それは「はとの飛び姿」に!

 さあ、次は私の自慢のイメージ。「スワンのおやこ」に、…

これが元となる(きっちり4回折り)の形


「スワンのおやこ」

「羽繕いする鶴」
これぞ会心の発案!