2018/12/10

かわいい訪問者!

11月のことです。

 ちょっと小雨の降った11月の中旬のこと、部屋の片付けをしていて、ふっと窓の外を見たら、かわいい訪問者の姿がそこに見えました。 すぐに妻を呼んで二人はそれぞれにカメラを構えたことではありました。
 その写真がこれ! なんとかわいいその指の形! ガラス越しにお腹をなぜてやりましたよ。 




 

2018/12/07

八重山の楽しい種子の姿

ウルトラマン、ネズミ男、それらの顔が、植物の種に現れる?!

 沖縄の島袋保子さんからは、実に嬉しい数々の希少な植物の種をプレゼントしていただいて、心からありがたく思っているのですが、…まあ、写真をご覧ください。


「サキシマスオウの実」…何の顔?

ウルトラマン


 明らかに「ウルトラマン」の顔に見えるのは、「サキシマスオウ」という植物の種だそうです。
 しかしより傑作は、「ネズミ男の顔」に見える種で、…あれっ、この植物の名前忘れてしまった! でもそんな人間の勝手なイメージなどどうでもいい! 自然の造形の奥深さにこそ、敬意を払いましょう。



これ、「ネズミ男」


 おっとそれから、黒茶でつるつると指にとても良い感触の実は「モダマ」。島袋さんのご主人が見付けてくれた、宝石みたいに貴重な種です。妻と私は手のひらに乗せてなぜては、折々その感触を楽しませてもらっています。

「モダマ」

なお私の木の実の宝の中で、最大のものは「ブラジルの豆の入ったサヤ」で、生まれて初めての海外で、「プッキ」という芸術大学でおりがみの話をさせてもらったとき、一人の学生が『これはわれわれの楽器だよ。波の音がするよ。(あっ、言うまでもなく通訳の方が訳してくれた。)』と言ってプレゼントしてくれたもの。振るとジャラジャラと楽しい音が出ます。 ゆっくり揺すると、確かに(波の音)に聞こえます。 はて、どんな豆が入っているのか?

百円玉とで大きさを見て!
これを横から見ると、弓のような形です。

 

2018/12/04

松ぽっくりはダメだって!?

どうしてバツにするんだ?

(松の実)のことは、私はずっと「松ぽっくり」と言って来ました。だからこどもにもそう言って来ました。
 ところがその昔、学校のテストで、こどもがそう書いた答案がバツにされました。正しい答えは「松笠」だというのです。何という硬直した教育でしょう。
 ならば「猫じゃらし」は「エノコログサ」でないとだめなんでしょうかねえ?

『教育とは、知識の伝授ではありません。感動を与えることです。』本当に秀れた教育者はそう言います。

 さて私は「松ぽっくり」が大好きです。そこで散歩の途中でこれが落ちていると、ついつい拾いたくなっちゃいます。 でも家のスペースはもう過飽和。

 なんですか、松ぽっくりを上から見たときの、種の支え部の出方が、「フィボナッチ数列での螺旋」になっているのだそうですね。ほんと?
 話は飛びますが、この松ぽっくりの中にある本体の白い実は、酒の肴にしてもすごくいい! けっこう高級な中華食材。

 ともあれそんな私の好みを知っておられたのでしょうか? 何年か前、埼玉の左方文子さんが、素晴らしい「松ぽっくり」をプレゼントしてくださいました。
 どこの、どういう、など詳しい情報は左方さんも覚えていないとのことでしたが、これを上から見れば、どうしたって「バラの花」の姿です!(その後インターネットで、これはヒマラヤスギの実で、スギという名になっていても松の一種で「松ぽっくり」だと!)

ヒマラヤスギの「松ぽっくり」


 まあこの他に、イタリアで拾った(細長い松ぽっくり)や、地元の祭りで買った(装飾品でのミニ松ぽっくり)など、すごく変化に富んだ「松ぽっくり」のいくつかをご紹介しましょう。ともかく、自然の木ノ実の姿は、実に想像以上にユニークなものなんですね!

中央の、首に飾りを掛けた大きな松ぽっくりは、
近くの農協スーパーの農業祭で買ったもの。はて?
どこの国の松ぽっくりやら? なお、その右下に見え
る、ミニミニサイズの松ぽっくりも、出所不明の奴だ!

松ぽっくりとは関係ないが、バス停で
拾った「プラタナス(すずかけ)の実」
奥の光るのは、友だちの奥さんがこれに
装飾を施した美術品。いいですねえ!!


2018/12/01

何と面白い葉の形

朝顔 昼顔

 下の写真は、近くの中学校のグラウンドのフェンスから飛び出していた、「昼顔」の花と葉です。
 3ヶ月前の頃、散歩の途中で見たもので、あちこちで見た。 なお「昼顔」と「朝顔」は科目は同じだそうで、朝顔の葉も似た形ですが、昼顔の方がぐっと長くてとても面白く見えた。
 そうそう、この「昼顔」の名には、かのフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーブの、心をかき乱された名画にこの題名のものがありましたっけ。

 いや、話が逸れました。話題はこの葉の形状で、私には「馬の顔」「キリンの顔」などに見えました。皆さん、そんなふうに見えませんか?
 楽しい自然の造形は、いたるところに在るようです。

近くの中学校の校庭のフェンスで。8月撮影。

 なお(朝)(昼)に続いての「(夕)顔」は、これは「干ぴょう」を採る植物で、まったくの別種のようです。 干ぴょうの海苔巻き、大好きです! 子供っぽいですが。

2018/11/28

ようやく判った!

再開のごあいさつ

 いやー、それにしても3ヶ月も続いた今夏の猛暑、そして超大型の台風と豪雨の連続のものすごさ! 追い討ちをかけての大きな地震、一体この災害の連続は何なのだ! かくて意欲も萎えて、休憩が思わず長くなってしまった。 そしてこんな大災害、世界中で発生しているそうだ!
 増え過ぎた世界人口に対する、地球の自衛防御の行動なのだろうか!? 猛暑や風水害の世界的な連続発生は、氷河期の前触れだと言う学者も居られる。 

 さてようやくにして再開するにつけ、前項では「項の数も100となって、…」と記したが、…パソコンのカウンターで気が付けば、実は前回は(99)でした! つまりこの再開項が100。 皆さんには気にもならない話でしょうが。
 ともかく再開最初の話は、我が「国名」のことです。


Japan(ジャパン)の由来

 NHKテレビの「ネーミング・バラエティー 日本人のおなまえっ!」という、実に勉強になる番組の今年5月の放送で、前に私が「マルコポーロが、日本のことを(ジパング)と呼んだことの由来が判らない。」と思案投げ首になったことにつき、この番組の中で、博識の宮崎美子さんの着眼から始まってその答えを教えられました!
 そうなんです。マルコポーロは日本のことを中国で聞いたわけですから、「日本国」を中国語で発音すると、(ji-pen-quo)だそうで、イタリア人(正確に言うと”ベネチュア共和国人のマルコポーロ)は、それをイタリア語で(ジパング)と書いた、が真相なのだと!
 改めて言うまでもなく、「ジャパン」はそれの英語読みですね。

 ところで私は先の項で、(本)の文字の読み方を(ぽん)(ほん)(ぼん)の3通りで
考え、(日)の文字には(にち)(ひ)の2つしか考えなかったが、…
「本日、昨日、一昨日」などの(日)は(じつ=ji?)の発音がありましたね。…すると、
「今日、昨日、明日」だと(きょ”う”)(きの”う”)(あし”た”)なんていうのがあったりして。 かくて「ジッポン」やら「ウボン」だの「タモト」などとも読めたりして?!
 でもどう考えても「日本」を(ヤマト)とは読めない。そこで加治将一氏の推測、アラム語での(神の民)との発音(ヤーウマト)を、「倭」や「大和」や「日本」まで全てで(ヤマト)と読ませることにしたのでは?!

 さて(ジパング)の謎が解けた、いや解いてもらえたことは、早く言いたかったことではあります。そしてもう一つNHKBSプレミアム6月放送「新日本風土記 沖縄のうた」にて、また別に疑問に思っていたことへの答え、それは沖縄の「月桃」との美しくも不思議なネーミングの植物のことが、初めてその花を見せてもらえて判った!
 写真がそれですが、ああ、この花を見て「月桃」のネーミングの素晴らしさを実感出来ましたし、「正に月の桃だ!」と、その実像のイメージでしっかり納得が出来ました。


NHKBSプレミアム「新日本風土記 沖縄のうた」より。


同じく上記の番組から。この花のつぼみとその形
を「月の桃」に見立てた琉球人のハイセンス!!



「花」が与えてくれる 心のやすらぎ


11月に入って、新鮮に咲き誇っている「ヒメツルソバ」


「ぞうり」のような葉の模様かわいい! 

2018/05/10

ともかく(一区切り)となりました!

1年楽しかった!…しかし

 初めて、始めてみた(ブログ)は1年余を過ぎて、項目数も(100)となって、…ともかく、とてもいい気分です。 正直な話、これにはまあ私の一種の(終活)みたいな思いも感じていますから、だらだらと続けず、あるところですっきりポッキリと終わろうかとも思っています。

 一方、気にしているのは「昔、始まりの物語」の先行きで、とても面白い構想を持っているのですが、まだ書き上がっていないもののことまで宣伝したら、私の幼稚なイマジネーションを笑われるだけだろうと思えば、愚かな試みをこれ以上晒して恥を増すなどしないが良い、と思うことまたしきり。
 がその反面、第一部を公開したことで、自分自身に「これを書き終えたい」との強い念願が生まれたことも確かなようですから、…まあ、やってよかったとは思っています。
 この念願を果たすには、まだ何年も掛かりそうで、するとそれまで頑張りたい意欲も、しっかり持てることになるわけですね。ふっふっふ!

 一方、一人おしゃべりというものは結構根気と体力が必要で、何時間か椅子に座ってキーボードを打ち続けていると、腰が痛くなり、…翌日の散歩の足取りもフラフラしてきてしまいます。 で、もう止めようの思いも起こるのですが…

 でもまあ自分の楽しみとして始めたものであって、そこに息子の嬉しい助けがあってやれたことでもありますから、これ以上に何かとくべつに強い願望があるわけでもないのですね。 自慢話もほとんど(タネ)が尽きたようでもありますしね。はっはっは!

 さて私という存在を、(おりがみ世界)の中で客観視してみますと、多分一本のろうそくほどの光を放つような者と思い、そこに古人や先輩が見落としたような、この世界の片隅に在る未だ知られざる興味の発見を楽しんでいる者とも思い、その楽しみのために、もう少しの間、小さな明かりを灯して探索してみたいの思いもあり、…ともかくもまあ、そんな揺れ動く思案に日を過ごしているわけです。

『お酒はぬるめの燗がいい、…灯りはぼんやりともりゃいい… 阿久悠』
…いやいや、もう少し意欲を出して、…
『まずもろともに 輝く宇宙の微塵となりて 無方の空にちらばろう 宮沢賢治』

 まあまあ、人の一生って、皆おしなべてそれなりに価値有るものなのだと信じます。
 人生いろいろ、思いもいろいろ。一度きりの人生なら、楽しく過ごしたいばかりです。そしてなんだかそのように行けそうな自分の生まれた環境に、感謝している者です。

 はて?この際、もう少しやってみようか? でもここで少し休憩して、いろいろと考えてみることにしようか? 只今大いに迷っているところです。 ファンタジーに没頭したいとの思いも一方にあるわけですし。
 ともあれ、しばしの間お休みします。


6枚組みユニットの「銀河のキューブ」です。

             

2018/05/06

キューブ 1枚折りから6枚組みまで

問題は(5枚ユニット組み)!

 また(キューブ)の話に戻って、これを、(1枚折り)から始めて、ユニットでの(2枚組み)、(3枚組み)、(4枚組み)、…とくふうを進めて、最も一般的なスタイルの
(6枚組み)までを考えたとき、4と6の間にある(5枚組み)というのが、パズルのような印象のものとして、脳内に問い掛けて来ました。そこで…
 さあ、あなたならこの(パズル的な問い掛け)にどう答えますか?

 左は「1枚折り」 中央は「2枚組みの(おりがみサイコロ)」で、
前に「サイコロ、すなわちキューブの魅力」の項で、1、2、3、
の面をお見せしましたが、ここではその裏側の、4、5、6、の面
を出しました。                       
そして右は「3枚組みユニットキューブ」で、実はこれ、小学生の
(算数の教科書)に採用された自慢のキューブなんです!    
左は「4枚組みキューブ」 右は定番の「6枚組みキューブ」
で、この(4)と(6)との間の(5)の思案はいかに?  
 キューブの「面」も「辺」も「頂点」も、その数を5で割ると、
    小数になってしまうでしょう。で、さてどうする?         

私はこのパズル的な問い掛けに、抒情的な造形を思ってみたのです。ともあれ(1枚折り)から(6枚組み)までの「キューブ」の5種の紹介の後で、(5枚組み)の作例を紹介してみます。おっと、それを見る前に、どうぞ皆さんなりに考えてみてください。


私が(5ユニット組み)で着想したものは、こんな
(キューブに"耳”が付いたような形)でした。  
そしてこんな耳付きキューブは…?       
ユニット5枚組みキューブの「ねこ」と「ガマ」。
なお「ガマ」は、別名「歩き出したキューブ」と 
も見立てました。この方がいいかな?      

ユニット5枚組みキューブの「コアラ」です。
ただしこのコアラは、鼻のための(+α)とし
              て、(4分の1の黒い紙)を使用しています。              
なお、これを閉じた形にした場合、キューブの
頂点の一つを押し込んだ形となっていますよ。


教科書に採用されました!

 ある日、甥っ子の娘が中学生になったとき、『おじさんの名前での“おりがみ”が数学の教科書に載っていた!』とて、その子の祖母、そう、妻の妹がコピーを添えた嬉しい便りをくれました。実に嬉しく、そしてとても誇らしい思いにさせられました。
 もちろんこの出版社からの依頼は受けていましたから、知ってはいましたが、身内の子が気付いてくれたことがなんとも嬉しいことでした。

 ところでこの名誉な出来事は平成17年のことですが、これに遡ること10年前の平成7年には、「小学算数4年の教科書」にも私のおりがみが採用されました。
 このどちらも、私の本を見てくれた執筆の先生方のどなたかが選んでくれたようです。
巻末の(綴じ込み)で紹介されています。

 そして実に嬉しいことに、どちらも採用されたのは「キューブ」でした。ともあれ自慢の鼻高々に、その両方の教科書を写真紹介します。

平成17年発行の、中学生の数学の教科書(東京書籍)

平成7年の小学生の算数の教科書(大阪書籍)
ここでの右上にある「3枚組みキューブ」が、
上に写真紹介したものです。 なおこのユニッ
トは、裏側を外にしても組め、その場合は、模
様が現れます。              
キューブの(規定)なんか越えて楽しむ!

厳密な規定からは、こういうのを「キューブ」と
呼ぶことはいけない!…先生方からは叱られるか
も知れませんが、おりがみ遊びではこんな形も皆
「キューブ」です! すなわち左は「2枚組みの、
切子型キューブ」、右は「3枚組みの“筆立て”型
キューブ」です!              
なおどちらも、ちゃんとした「キューブ」とも出
来ますが、それでは面白くありませんよね。  
後ろの二つは、「やっこさん」の形からの発展で、
やっこさんを(ユニット化)して、その6枚組み。
 左は「面取りキューブ」、右は「くす玉キューブ」、
そして手前のものは「織り紙キューブ」と名付けて
みました。いずれもおりがみ遊びであって、教材で
           はありませんので、すべて「キューブ」の名で呼ぶ。          
 つまり私のライフワークとは、遊びとしての自由気 
 ままな追求なんですよ。             
「“正4面体”をハグする6枚組み、角切りキューブ」


2018/05/02

久しぶりに「ミニチュア・ボックス」

今回は、7つの紹介

 キューブの話が続きましたが、ここいらでまた「ミニチュア・ボックス」を開けてみたくなりました! おやまあ、大層な言い方のようですが、…でも実際のところ、これは私の情熱の結実と言えるものなんです。
 そうです! 私の「グリコのおまけ的なおりがみ作品」たちなのです!

今年の(干支)から「日本犬」と「プードル犬」

面壁九年の「だるまさん」

「オバマさんのおりづる」の項で、
「新・巣篭もり鶴」というのを紹介
しました。(新)に対して(旧)
に当たるのがこれ。      
 なお鶴の台座は、(2枚組みユニッ
  ト)での「切子型キューブ」です。 

伝承の「こうもり(切り込み)」を
同じ切り込み方で「コアラ」にして
   みたくふうです。気に入っています。

この「袋鼠=カンガルー」の作例
については、ユーモラスな折り方
がいくつか記録されているようで
すが、私はこんな解答をしてみた
という例です。        
詳しくは、「おりがみ新発見3 
 日貿出版社 2005年刊」を。 
        
        
南アフリカのマーガレット・キャンベル
(Margaret.W.Campbell)さんの「Paper Toy
 Making=紙のおもちゃ作り」の中にあった
「馬と乗り手」という作品です。    
 馬は(お三方)から、乗り手は(奴さん)
からの折り変えです。実に面白い見立て変
              え例ですね。こういうのは大好きです。               

なお上記の貴重な資料は、九州の同志であ
  る、堤  政継さんから戴きました。感謝。 

岡村昌夫先生が解明の糸口を
付けてくださった造形に、私
なりの解答を試みた「狐の嫁
 入り」です。楽しい思案です。

なおこの造形の出典は、谷中
に本店がある江戸千代紙の老
 舗「いせ辰」の千代紙絵だと。

2018/04/28

キューブの(化石)?

地殻変動を受けたキューブ!

 ある日のこと、とても奇妙な話を、はるか空の彼方からの声として聞きました! 
 それは、…『縄文人は(おりがみ、いえ、“折り葉遊び”)を知っていて、5000年前の頃、大きな木の葉を四角に切って、なんと!「キューブ」を折っていたよ。』という話なのです!

 続いて、『その縄文人が折ったキューブが、風に飛ばされて泥の中に落ち、…それが泥に埋もれ続け、なんと5千年の後に発見されたが、相次ぐ地殻変動からそれはねじられた形の(化石)となって掘り出されたよ。』…とまあ、そんな幼稚なヨタ話は置いておくとして、…でもそんな話を彷彿とさせる造形を得たので、ご紹介しましょう。

 ところで(縄文人)は、支配欲とか権力欲など夢にも欲しなかった故に、1万年の平穏を保てたのでしょう。ところが、縄文人には無縁のそんな欲望の大襲来に、多くは巻き込まれてしまったのでしょう。

 けれど、そんな欲望の襲来から身をかわし、自然への畏敬のみを縁(よすが)として、平穏を望む一部の人々は、北の大地や南の島や、中央の山連なる地や、東北の雪も緑も深き地などに去って行った、というのが私の心に思い浮かべられる情景です。

 そんな妄想から、…今現代社会に属して生きる私たちの多くは、(弥生人)の末裔なのだろうとも思えます。 それ故に様々な欲望に苛まれて生きています。 黙っていれば、また服装の違いなどを見なければ、アジア人は外見はよく似ていて、一瞥して「◯◯人」と識別出来ませんよね。…ということは、同じアジア人である韓国、朝鮮や中国の人たちとの摩擦は(身内の諍い)ということになるように思われてしまう!?

 いえもっと視野を広げれば、歴史の秘密を追求する作家、加治将一(かじ まさかず)氏の慧眼にては、血脈は遠く西方に在った「エデンの園」まで繋がるかも知れない?!

 ならば昔テレビコマーシャルでよく聞いた気がする、『世界は一家、人類はみな兄弟』
の言葉に真実を見るように思えます! おっとこの後に続く言葉は『さあ、みんな仲良くしましょう。』だった? なんのコマーシャルだったかは忘れましたが、確か笹川良一という(競艇)に関係する不思議な人物の言葉だったような記憶ですが、この人物がどんな人であれ、上記の言葉には、縄文人的な希望の良き香りを感じましたよ!

 歴史の真実って、縄文人の末裔でありたい!と望む私などからは、妄想のそのまた妄想でしか想像できませんから、まるで何も見えないのと同じ。 しかし、そのように“見えない”ことこそ幸いなのかも知れません。


「キューブの化石」と題したオブジェ作例。
なお下の台座は、シルバー矩形の紙からの
作例で、(「玉手箱」諸形)の項でご紹介
 したものです。中心部に飾りピンが差せて、
 ほら!(飾り台)としていい感じでしょっ。

河合豊彰さんの思い出

 私の(個人史)の話の中で、学生から社会人に成り立てまでの青年時代、「河合豊彰という先輩の“追っかけ”をした。」との話をしましたが、ある日河合さんにお会いしているとき、『先日、岡本太郎さんと美術雑誌のための対談をしたときにね、私に「あんたはすごいよ。1枚の紙でなんでも表現しちゃうんだから!」と、褒めてもらったのよ。』とおっしゃいました。

 さて近頃、大阪万博の「太陽の塔」がその内部展示物を復活させ、新たに公開されることとなり、岡本太郎さんの深いメッセージがまた話題になって、それで河合さんのことも思い出されたのですが、…河合さんは(おりがみの)というジャンルを大いに開拓された方でして、「マスクのカワイ」がよく知られた呼称でした。

 そして岡本太郎という芸術家の情熱は、「縄文人の心の復活」を叫ぶことに向かい、…そしてそのことから、古代人や自然の中で暮らす人々の、(降神)のための手段でもある「面」というものにも多大の関心を寄せられ、…そんな視点から河合さんへも評価を向けられたのでしょう。
 縄文人、面、岡本太郎さん、河合豊彰さん、…なんだか(ああ、我が意を得たり!)と思えるこの頃です。 

2018/04/24

また一つ見付けた!

6番目?の「玉手箱」

 先の(「玉手箱」諸形)の項では、5種類の「玉手箱」をご紹介しましたが、このほど6番目のものを見付けましたので、ここにそれをご紹介します。

これは(4ユニット組み)の「キューブ」です。
写真の右にある(立体ユニット)を4つ組んで作り
  ます。その組み方は少々(パズル的)で面白いですよ。

 実を言いますと、ここで紹介しております(立体ユニット)は、ずっと以前に見付けて
いたものなんですが、先日これを改めていじっている中で、「あっ、これ(玉手箱)になるかも知れないぞ!」と気付き、そして手にしたものでした。
 ともあれ皆さんも下の図解にて、どうぞやってみてください。なお、この玉手箱は、外観だけを写したものですから、開けたり閉じたりは出来ません。 開けたらバラバラ!
 でも…?!

(立体ユニット)という新しいくふうのものです。
これを(4つ)作って「キューブ」に組んでください。

時期はすっかり遅れましたが、「椿のキューブ」です。


「玉手箱の諸形」の項で(4番目)の
ものとしてご紹介した「(5等分折り)
での「1枚折り“玉手箱”」は、その組み
の力が弱くて、上部が広がってしまうと
 の弱点を明かしました。        

しかしその(弱点)を発展的に捉えて、
写真のように「椿キューブ」にしてみま
した。逆転の発想というやつですね? 

上記した(立体ユニット)を「葉」とし
              として包み込むと、ほら!いいでしょう。             
つまりこうすると、ここでの作例もまと
       まって安定するわけです。             

2018/04/20

要素の数に合わせて

キューブの(3要素)の数

 前項で言いました通り、キューブの(要素)はその数がはっきりしていますから、それに(ユニットの数を一致させる)という考えは、必然的なテーマですね。で、…

「キューブ」は別名「正面体」ですから、(面の数=6)です。次に(辺の数=12)、(頂点の数=8)ですね。そこでこれらキューブの(要素)の数に合わせての、ユニット作例をご紹介しましょう。

 ところで前に阿部さんの推薦図書として「高木貞治(たかぎ ていじ)著 数学小景
岩波書店」という名著に触れましたが、その中に、この(面=Face)と(辺=Edge)と
(頂点=Vertex)との間に在る法則を示した「オイラー(=Leonhard Euler)の多面体定理」についての、とても楽しい解説があります。
 結論だけを示すと、…3種の(要素)の間には、…

V(頂点)+F(面)= E(辺)+2 (高木先生は、点はt、面はm、辺はh、で説明!)

 という関係式が成り立つというものです。ところで痛快なのはその証明で、(多面体)をゴムで出来た球体のように考えて、…いや、門外漢の説明など止しまして、…この定理の証明が、近代数学の一つ、「トポロジー(Topology=位相幾何学)」の出発点となったと言われている、という事実のみ紹介させていただきます。 ほら!『ドーナツとコーヒーカップとは、“穴が一つ空いた図形”で等しいもの。』そんな考え方をする幾何学ですね。

 なおこれまた自慢話に繋がりますが、『この「トポロジーの考えからの一つの発展としての“カタストロフィー理論”という思考」を、日本に最初に紹介された数学者だよ』と、阿部さんに教えられた、早稲田大学の野口宏教授がおられますが、この野口先生は、一方で「あやとり」の著名な研究者でもあられ、…こちらでの関係で、この野口先生と、当時サンリオにおられた阿部恒さん、…そして数年間、ピポ社で一緒に働いた同僚で親友の、ペーパークラフトなどに見事な才能をお持ちのデザイナー小杉恵子さんと私との四人は、サンリオが創刊した「あそびの国」という楽しい雑誌の編集のために、毎月1回集まったものです。 こんな幸運が確か2年ほど続きました。

 まあこの編集会議も楽しかったものですが、終わった後の(呑み会)が、まあ至福のとき! 山国生まれの私が、刺身の真の旨さを教えられたのもこのときでした。
 マグロもサバもヒラメもアジも、タイもイワシも、海の魚はまったく知りませんでしたので、お寿司が美味しいものだと知ったのは、30歳も半ば過ぎてからですが、…まあ、その美味しいと思うものは、イカ、タコ、エビ、それに赤身のマグロに平貝ぐらいで、コハダやウニやトロなどがおいしいと思うようになったのは、…そう、この頃以降のこと。

 そしてこの呑み会で、(白いカレイのエンガワ)とか、(桜色したイワシのお刺身)の初めて知るおいしさには、声をあげるほどの感動でした。
 昔、長野県で知る魚は、鯉、フナ、ワカサギ、…うなぎ、など淡水魚で、海のものは「塩イカ」?…海の無い県としては、イカは生ではなく、塩漬けの真っ白い保存用のものだけでした。(これがまた独特のおいしさのものでした。) まあ現代の方にはきっと想像もできないでしょうが、…私のこども時代はそんなでした。
 あっそれから、フグのおいしさを教えてくれたのは、佐世保市に居られた頃の川崎敏和さんです。(それは、確か私はまだ40代半ばの、煩悩多きときだったか?)

 あれあれともかく、この頃の経験と毎日は、我が人生の絶頂期のものだったようです。…失礼、本題に戻りましょう。

 さて前項では「要素は4つ在る」と言いましたが、(中心)は、それって一つしか在りませんから、数に合わせたユニットにはなりませんので、ここでは用いられませんね。

 でもこの(中心)からの発想は、他の要素に関連付けると、いろいろと考えることは出来て、とても楽しいテーマでしょう。
 ともあれ、「キューブ」という一つのテーマがどんどんと広がって行く様をご覧いただくと、私がこの探求をライフ・ワークにしたこと、きっとご理解いただけるでしょうね。


左から、「面数6に合わせての6ユニット組みキューブ」
中央が「辺数12に合わせての12ユニット組みキューブ」
そして右が「頂点数8に合わせての8ユニット組みキューブ」
そしてここでの自慢は、このユニットの折り方が、ほぼ全て同じ
ということ!

これは(一つしかない中心)を
6つに分けて、外側に引き出す
という思案での作例。    
「菱形12面体」とでも呼ぶ?
 なおここでの使用ユニット数は 
辺の数に等しい12枚です。 

2018/04/16

キューブの4要素から

(面)、(=辺)、(=頂点)そして(中心)

 これは「正多面体5種」について言えることですが、おりがみで正多面体を考えるとき
には、常に上記の(4つの要素)からの(くふう)を思い描くことが出来ます。
 さてそこで、私のライフワークの「キューブ」について、そんな視点からくふうしてみた4種の作例をご紹介してみましょう。(写真1)

写真1
左から右へ向かって「面からのくふう」「辺からのくふう」
「頂点からのくふう」そして「中心からのくふう」の4つの 
キューブたちです。                  

 さて(写真1)と同じような視点からのもので、もう少し(装飾性)を高めてみたものを(写真2)に紹介します。この中で、一つしか無い(中心)は、これを12に分けて、
(辺での角度)として表現してみたものです。
 なおここでは(要素の数)は考慮せず、自由気ままにやってみました。でも、(数)に意識を向けてみるのも楽しいもので、具体的には、面の数6に合わせ6ユニット、辺の数12に合わせ12ユニット、頂点の数8に合わせ8ユニット、で考えるわけです。
 で、そのことは次の項で見てみましょう。


写真2
右奥のものは、「辺で構成された12枚組みの
キューブ」ですが、頂点から対角の位置にある
頂点を結ぶ4本の対角線の交点が、中心です。

2018/04/12

サイコロキャラメル

両親の思い出

 一歳違いだった私の両親は、共に74が享年でした。父に1年遅れて母が、仲良く(後期高齢者)と呼ばれる直前に亡くなったわけですが、私は既にそう呼ばれる年齢を越えています。 いつか再会したときは、末っ子の私が両親より年長!

 さて突然変な話ですが、母が大好きだったのが明治製菓の「サイコロキャラメル」でした。 そしてもちろん私にも分けてくれましたよ。 こどものときの小さな口にいっぱいになる大きさで、実に幸せな夢を見る如き甘さでした。

 改めて説明するまでもないでしょうが、サイコロ型の紙箱の中に、大粒のキャラメルが2つ入っているもので、冬期限定で、赤と白のサイコロの箱でしたから、後年、空き箱をためておき、前に紹介した「おしどりパズル」をこれで楽しんだものです。

 ところでこのキャラメルを(パズル)にした商品があります。 (HANAYAMA)という会社の製品ですが、実に見事なパズルです。随分前にどこかで見付けたものだと思います。
 後の写真の通り、キャラメルと同じく紅白二つの箱で、その一つには、透明なキューブの箱。もう一つには本物そっくりのプラスチックのキャラメルのピースが15個入っています。

 前記した通り、一つのサイコロには2粒のキャラメルが入っていますが、このサイコロが8個入っている中型のもの、そして27個入っている大型のものもありました。
 このパズルは、8個入りの中型箱で出来ているのですが、…2×8なら(16粒)のところを、1粒少なくしてあるわけで、…つまりこの1粒欠いたことからパズルとなっているのです。

 問題はこうです。『キャラメルピース15個をケースに詰め込み、全部のピースを固定させよ。フタをしめ、ケースを様々な向きにかたむけてずれ動くピースがまったくなければ完成!』 そして続けての小粋な言葉、『パズルを解く(楽しみ)と(苦しみ)を充分に味わっていただくために、解答図は付けていません。ぜひ自力で解答を見つけていただき、本当の(感動)を味わってください。』 いいですねえ! そしてこれかなりの難問なんです!(長時間掛かって、私は二つの解答を得た。で、2度の感動を味わった。)

 ところでこれは、実際にその楽しさを、ここでの紹介だけでは味わっていただけないわけで、それで紹介を迷ったのですが、キューブとパズルの(記録)ということで示しました。悪しからず。
 こんな話を聞き遊びたく思った方、どこかで入手出来ることを祈っていますよ。

 ともあれサイコロキャラメルと、パズルも好きだった母に見せたかったなあ! 一方父は、おもちゃ類や遊具が好きで、いろいろ手作りしてくれた記憶がありますが、それは、「水鉄砲」「竹馬」…。まあ、私のおもちゃ好きや手作り嗜好は、父と似ている点、いや遺伝かなと思っています。 おっと、もっと似ているのは、酒好きのところですかね。

 父はウイスキーをよく飲んでいました。で、私も一時父と同じ銘柄を愛飲していましたが、その後バーボン、ブランディー、テキーラ、カイピリーニャ、ラム、ジン、ジュネバ、グラッパ、ウオッカ、シュナップス、マッコリ、ラオチュウ、…などと、厳しい?呑み比べの行脚? 最近は日本酒や焼酎、そして偶にワインや泡盛です!

 要するに(のんべえ)です。 そして(のんべえ)の理想は?
『なかなかに 人とあらずば 酒壺になりてしがも 酒にしみなん』 大伴家持さんでしたっけ。万葉の同志!?


追記: ところでまさか?とは思いましたが、インターネットで“サイコロキャラメル”を
   検索したら、ああ、ちゃんと載ってました!…でも、悲しいことに、2016年を
   以って製造中止と! ノスタルジイばかりが募るこの頃です。

インターネットには、この「サイコロキャラメルパズル」
のことの紹介もありました。でも残部寡少とてすごく高価
でしたよ!                     


解答その1

解答その2
追記2: 明治からの販売は中止されたそうですが、北海道や横浜のメーカーでの製造
    販売に受け継がれたそうで、ほっと安堵しました。名菓は滅びませんよね。


2018/04/08

最高のキューブ!

「海洋堂」という会社

 ミニチュア模型やフィギャーの製作で有名な会社に「海洋堂」があります。私にはとても憧れの会社です。一時期、グリコの(精密おまけ=このときの商品名は“タイムスリップグリコ”でした。)も手掛けましたので、私はむちゅうで買ったもので、おかげでグリコが山となったことがありました。(希望するものになかなか当たらなかったり、同じものが続けて出たり、とついついたくさん買うことになる。 いやーっ“商売上手!”ですね。)

1969年、アメリカのアポロ11号が
人類初の月面到達に成功したときの様子
    を示す模型は「タイムスリップ・グリコ」
の(おまけ)です。今正に足を下ろそう
とするアームストロング船長の姿までが
見事に表現されています。      

ところで、さすがは海洋堂とて、グリコ
の商品なのに、その組み立て説明図には
(原型製作 米良健一郎)と、個人名が
明記されていて、強い自負心を感じさせ
られました。            
 この精密模型の高さは、2.5cmでした!

なおこの素晴らしい出来事の、2日前に
私は父親になりました。       

 さてある日、私がキューブやグリコのおまけなどのミニチュアに目のないことを知っている息子が、素晴らしいプレゼントを持って来てくれました!

 それはあの(オタキング)こと、マルチ人間の岡田斗司夫氏が、海洋堂と組んで企画した「王立科学博物館」と題した、俗に言う(おまけ付きお菓子=食玩“しょくがん”)で、…これには確かにガムがわずかに入っていましたが、ミニチュアの精密な造形物が主体のもので、…まあこの場合は、ガムの方が(おまけ)でした。何しろ「海洋堂」の制作ですから。
 (宇宙探査機)や(宇宙人)や、(宇宙コロニー)や(火星儀)など、実際のものの精密なミニチュア模型から想像の造形物まで、実に魅力的なミニチュアが揃っているようですが、息子が買って来てくれたのは、…「一辺が2.5cmのクリスタル・キューブの中になんと!(その直径が10万光年銀河)が、現在推測されている中央が膨らんだレンズ型での渦巻きの姿で、くっきりと表現されているもの」なのです!

 私のキューブコレクションの中で、これはピカイチの大スケールのもの! ともあれ写真でご覧にいれましょう。

キューブの二つの(頂点)を少しカットした
クリスタル・キューブの中に、ほらね!我ら
の「銀河」が見えるではありませんか!  



2018/03/17

不老不死

プラナリアとタコクラゲ

 歴史上で、大きな権力を握った者が、しばしば願望するのがタイトルのもの!…だそうです。ところが、そんな願望を実現している?!生物が、自然の水の有るところに棲息する小さな生命体「プラナリア」だそうです。
 自身の体を、ある時期が来ると分断する!…すると、分断されて無くなった部分が再生されて、二つの生体となる! そしてその二つは若返っている!!
 私は別にこのような生命になんの憧れも持ちませんが、テレビで見て、命の不思議を感ぜずにはおられませんでした。

プラナリア

 そしてこの「プラナリア」に少し似た(生命継続のシステム)を持つのが「クラゲ」だとか。ずっと昔、「たけしの万物創世紀」という実に楽しいテレビ番組で、そんなクラゲの不思議さを教えてもらいました。
 8本の蝕手を持つところから「タコクラゲ」と名付けられた、オレンジ色のクラゲがすごい数暮らす南海のクラゲの楽園世界! そのオレンジ色は、その体内に共生する(藻)の色なのだとか。
 そもそもクラゲは、全体が(脳)であり、(心臓)であり、そして(生殖器)なのだとか! 番組では「海の花」と呼んでいました。
 後日、クラゲの展示で人気となった「新江ノ島水族館」で、万物創世紀で紹介されていたその「タコクラゲ」の、その実物を見て魅了されました。
 で、「プラナリア」と「タコクラゲ」をすぐにおりがみ化してみたのでした。

タコクラゲ
水族館で見たものは、確か
白くて透明だったと思う。
それは(藻)と共生してい
ないからのようです。  

2018/03/13

彩竜紙と彩陶紙と、そして

驚きの(新世界)

 まずタイトルの「彩竜紙(さいりゅうし)」とは、長崎市の田島純雄さんの開発になる紙のことで、具体的に説明しますと、「雲龍紙(うんりゅうし)」という伝統の和紙に、ある処理を加えることで、これまでちょっと(折り難かったところを、すっきりと気持ちよく“折れるようにした”)というものです。

 和紙のことをご存知の方なら、「雲龍紙」にはところどころに(厚い繊維)が入っていて、それが(雲龍)の名前にふさわしい(風合い)を生んでいるのですが、折るときにはそれがけっこう(折り難さ)となっていた。
 そのような和紙の(おりがみとした場合の弱点)を、特殊処理により(おりがみとして折りやすい素材)とされるという発明です。

 同じような発明を「彩典紙(さいてんし)」と名付けられた紙でもされていますが、それは「典具帖(てんぐじょう)」という、極薄の和紙に(しっかりとした“コシ”を与える処理)をされたものです。

彩竜紙で折った「スワン」です。
スワン=白鳥なのに、色紙で折っ
たのは、ペア感をだしたかった?
いえ、単純にきれいだったから。

ところで、田島さんの(おりがみに向けての開発)の主眼は、実は、折ったものを窯で焼くと(陶磁器)となるという素材です。従来の同様な試みでの素材に生じた(ゆがみ)が抑えられて仕上がる「彩陶紙(さいとうし)」と、そのゆがみを(ゼロに近づける)ための「ガラスの粉」の開発にあるのです。
 一般的に、(陶芸用の紙)で折ったものをそのまま焼くと、それが(おりがみ)の場合では、必ず厚いところと薄いところとが現れるわけで、それが(ゆがみ)に繋がります。
 そこで田島さんはこれを防ぐために、(塩釜料理=魚などを塩ですっかり包んで焼くという調理)のように、ガラスの粉に包み込んで焼けば(ゆがみ)は防げるだろうとお考えになり、そしてその狙い通りに成功されたのでした!

彩陶紙
田島さんが運営される「おりがみ陶芸
センター」で焼成してくださった「月
とうさぎ」ですが、千度以上の高温で
     焼かれたものと聞いています。        
ただこの素材は、あまりに繊細に過ぎ
る上に、電気窯が必要とて、一般的と
は言えないでしょう。でも、こうして
出来たものは、永く残りますね。  
また水で洗うことも出来ますね。  
彩陶紙には(千代紙柄)も有り
 そのまま模様が焼き付けられる。

 ところで田島氏のことは、私は教わったことが多過ぎて簡単にはご紹介出来ない方ですが、忘れられないエピソードの一、二をご紹介します。

 まず一つは、(彩陶紙の原材料)からそれを粘土細工のように形成して、「蓋付の容器」にし焼成したものに、和紙に包んだ食材を入れて電子レンジでチンすると、なんと!その食材の本来の美味が、調味料を一切使わずに目一杯発揮される!との(調理器具)の発明です。野菜でも魚貝類でも、果物でも、本当においしくなるから不思議です!

 さて、おりがみでイタリアからご招待をいただいた折、この田島さんの発明をご披露したいと望み、パドバ大学の藤田文章先生のご協力をいただき、イタリアおりがみ協会の大会でのアトラクションとして、この容器のデモンストレーションをさせていただくことになりました。イタリア、アメリカ、そしてドイツの何人かの女性の皆さんのご協力もいただき、食材の買い出しから電子レンジの手配など大いに助けていただいたことです。

 ここで藤田先生は科学者らしく、『本当にこれが食材を生かすかどうかは、ふつうの陶器での容器との比較でやってみるべきだ!』とて、もちろんそのようにしました。…そして確かにその素晴らしさが、皆さんの味覚判定で確認されたのでした!
 グルメの国イタリアの皆さんが認めてくれたのですから、これは大感激のことでした。

 さて田島さんから教えていただいたことで何よりも大きな驚きとなったもう一つのことは、例の(ガラス粉)が、(籾殻)を焼くことで得られたというお話でした!

 ガラス、それは(無機物)でしょう? 一方(籾)は言うまでもなく植物ですから(有機物)ですね。その有機物を焼いたら、田島さんが教えてくださったところでは、『(ガラス)が籾殻の過半数(60%と伺ったか?)に及ぶ量が取れた!』
 有機と無機とは、一体何なのでしょう? まあ人間にしろどうぶつにしろ、焼けば(炭素=灰)で、…(炭素)って有機か無機かよく知りませんが、私には実に驚きのお話!
 世の中に溢れている(常識の非常識)。翻ってこの世界って(うまいこと出来ている)んですね! ともあれ田島さんは、多くの驚きの新世界を見せてくれる方です。

備考:『籾殻を焼いて(ガラス粉)を得た』ということについて、記憶力が朧になってきた私には、…それって、(珪素=シリコーン)と伺ったようなおぼろな記憶もあり、ガラスとシリコーンは別物ですから、…ともかくこういう方面にはまったく無知な人間ですから、正直よく分かりません。でもともかく、私があまりはっきりと真実を語っては、企業秘密の漏洩にもなりかねませんので、曖昧なままで話しました。ご了解あれ。