2017/06/17

未刊のプラン

積み重なる新しい本のプラン

 内山興正師は、あるときこんなことを言われました。『傑作とは作ろうとして出来るものではなく、自然に生まれ出るものにこそ傑作はある。そしてそんな傑作が出来たとき、それを枕元に飾り、うっとりと眺め、そして眠りにつきます。かくて3日はいい夢が見られます。』こんなことをおっしゃる先生を、私は勝手に人生の師として敬愛したことです。そして私の場合、傑作ができたときそれを、枕元ではなくテレビの上に飾って、3日うっとりと眺めたものです。…でも、テレビの形態がどんどんと薄くなり、その上に飾ることが出来なくなり、…さらに家中に雑物が増え、飾るスペースも無くなってきて、こんなこともしなくなりました。

 ところでその増え続ける雑物の主たるものは、おりがみの図版や原稿やコピー類、そして折ったおりがみで、出来過ぎて、生活スペースをどんどんと侵食します。

 出版ということがあまり求められない時代となったのなら、もうそんな原稿や図版を書くことを止めればいい、そうとは判っていても永年の習い性は止められないようです。そして、これまでの出版数が170では中途半端な数だ、などとおこがましくも考えて、あと30の本を書こう!そしてその撮影用の作品を折っておこう!

 先に言いました通り、私の本好きは終生変わらないようで、依頼など無くても、思い立った企画を具体化する原稿を書き続けているのですが、…それはもう30をはるかに越えています。そしてこれらは、別に陽の目を見なくても、あまり残念とも思わなくなりました。だってそれは腐るものではないからです。それはもう、本書きの職人気質の生きがいとでも言うもの、楽しみの産物とでも言ったらいいでしょうか。私には、実に頼もしい孫が何人も居ます。もしか彼ら、彼女らは、そんな(おじいさんの夢)を理解し、それを形としてくれるかな? そんな思いも夢!

 いやはや、妙な話は止しましょう。ここに “未刊のプラン” の、その顔のいくつかをご紹介してみましょう。ドヤ顏になりそうなのを、懸命に堪えながら!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿