2021/06/29

美ら海(ちゅらうみ)水族館

まったくもって(誤解)の連続!

 二昔近く前になるでしょうか、日本折紙協会沖縄支部(このときは違う名称だった? 具体的には、当時代表であられた島袋保子(Ms.Simabukuro Yasuko)さんからのお招きにて講演に伺い、大いなる感激の中でそれを終えての休みの1日、素晴らしい「美ら海水族館」に初めて行きました。

 いやっー、本当に素晴らしい水族館でした!  巨大な「ジンベイザメ」の悠揚迫らぬ泳ぎの姿には感動させられましたね!

 ところで、このとき私の心には、大きな一つのわだかまりがありました。それは希少生物のジュゴンの生息地であると聞いた辺野古(へのこ)の海が、基地の滑走路として埋め立てられるというニュースです。

 日本の基地の7割も押し付けている上に、さらに美しい自然まで破壊する! こんな暴挙をやって、それで利益を得るのは一体だれ?

 とまれこんな決定に強い怒りを覚えるものの、私なんかにはどうしようもない。でともかくジュゴンに会いたいと思いたってこの水族館へ行きました。そしてついに対面出来ました!

…が実はそれは「マナティー」だったのです! しかしそのとき、私は「ジュゴン」と「マナティー」とは同じ生物で、生息場所の違いで名前が違うのだろうと誤解していたんですね。

 さてそんな誤解のまま長い時間が経過した後、信州おりがみ交流会「りんどう」にお呼ばれしたときの(テキスト)に、おりがみ「ジュゴン」の紹介をしました。それからまた長い時間の経過の後、NOAのマガジンにこの作例の紹介をしてくださるとのチャンスを得ました。

 このとき、編集長の青木伸雄(Mr.Aoki Nobuo)さんからそっとやさしく『ジュゴンの尾ひれの形状が、マナティーのそれになっていますが、直していいですか?』とのご指摘をいただいて、初めて自分の誤解に気づいたわけです。そしてインターネットで調べたら『よく間違える人がいるが、別種の生物』の解説と写真を見たのです。

 そしてたまたまの偶然で、テレビのコマーシャルで『日本で唯一(ジュゴン)が見られるのは(三重県の)(鳥羽水族館)だけです。』との声を聞く。

 辺野古→ジュゴン→美ら海水族館→ジュゴンとマナティーは同じ? とそんな誤解の連続だったんですね。ともかく楽しく知識が得られ、青木さんには感謝しています。


 これは「マナティー」で、既にこのブログの最初の方で「ジュゴン」として紹介。が、それが間違いで、「ジュゴン」は次の写真の通り、尾ひれの形状が違う。




2021/06/25

ざぶとん折り物語 2

佐野康博(Mr. Sano Yasuhiro)さんの思い出

 もう三昔以上も前の頃のことだったと思います。日本折紙協会( NOA)の創設メンバーのお一人で、初代理事長であられた佐野さんの講演でのことです。

『私は講習会などの冒頭、1枚のおりがみで、目安の折りなどまったくせず、いきなり(ざぶとん折り)をします。みんなびっくりします。 でも今日はそのひみつを教えてあげます。実はね、私の使うおりがみは中心に針で穴を開けてあるんですよ!

 その穴は私だけに見えるので、さっさとかどをこの穴に合わせて(ざぶとん折り)を正確にやってしまう! そんな針穴などまったく見えない人たちには、「わーすごい名人芸!」と驚くわけですね。どうぞ皆さんも講習するときやってごらんなさい。うけますよ!

 ただしお断りしておきますが、私このことで(特許)を取っておりますことは覚えておいてくださいよね??? はっはっは』

 こんなお話を伺った後、二人でお茶を頂きながら、私は、佐野さんにこんなことを言いました。「只今の(ざぶとん折り)の話、面白かったです。そのお礼の思いにて、私の思い付いた(ざぶとん折りのパズル)を提供しますが、聞いてくれますか。」

「先ほどのお話での(ざぶとん折り)ですが、目安の折りをしないとて、4回の折りが必要ですよね。さて用紙が正方形と保証されれば、(3回の折り)で出来ますが、解ります?」

??


「すみません。このパズルは心理の盲点を突いていまして、…(ざぶとん折りとは、同じ面にかどを折り集めること)とは規定していないでしょう。」

『ははーっ、うまいですね。解りましたよ。長方形に折って、二つのかどをいっしょに折ってから重なりを開けば、確かに3回の折りの(ざぶとん折り)だね。』

「ああ、佐野さんはさすがにスマートでいらっしゃる。ところでね。最近私はこれをさらに縮めて、(2折り)でやる方法を思い付きましたよ。」

『んーっ、そりゃ難問だ!…家でゆっくり考えさせてもらいましょう。』

 皆さんは解りますか?


 実はこの答、当ブログのかなり前の項で、筋道を示していましたよね。


3回折りでは、上の写真のように、2種類の答が出来ますね。




 上の写真は、最初の「ざぶとん折り物語」での問、ざぶとん折りの出来る三つの用紙形の答ですが、これらを広げたらどんな形になりますか?

 

2021/06/21

驚きの事実判明!

自然界に(反物質)が一瞬だが存在する!?、との大ニュース! 

 下記するテレビ番組を見るほんの少し前、「又吉直樹さんの”ヘウレーカ(わかった)”NHK Eテレ」というテレビ番組では、『宇宙創生の(ビッグ・バン)のときに、(物質)と(反物質)が生み出されるも、この二つは出会うと光になって消えてしまう。で、結局のところ(物質)の方がやや多かったので今の(物質だけの宇宙)になった!!!
 だから以後宇宙に(反物質)は存在しないのだ。…でも今はそれを人工的には作れる!』

 そのように教えられたばかりなのに、その少し後のテレビ番組では『北陸地方の冬の時期に発生する巨大雷(スーパーボルト)の中に、反物質が発生していることが判った!(2021年2月21日の、NHK Eテレ サイエンスZERO)』 

 言うまでもなく、私などにはその高度な説明を聞いても頭は混乱するだけですが、心踊る驚きのニュースではあります。と言うより、すごいファンタジーではありませんか! 

 現代科学って、コンピュターの大発達により、自然の仕組みを急速度で解明しているようですが、私には目が回るばかりの話!

  物質と反物質が出会うと(対消滅 ついしょうめつ)とかで、すごいエネルギーを発散して(光)となるのだそうだ! そのエネルギーはなんと! 雲の中の(窒素)を(炭素)に変えるほどのものだと!
 それは正に極上のファンタジーだとも思える!

 大好きなアメリカの小説家ダン・ブラウンの(ロバート・ラングドンのシリーズ)「天使と悪魔」の冒頭は、スイスのセルン(CERN=欧州原子核研究機構)の高速加速器により(反物質)が作られるところから始まりますね。

 それにしても自然は、超奇抜な現象に満ちているようです。











2021/06/17

(ざぶとん折り)物語

(おりがみ用紙)の特性 

 それは、一面にだけ色が付けられ、裏面は紙自体の色の(白)。このおりがみ用紙の特性の素晴らしい(教材効果)を教えてくださったのは、阿部 恒(Mr.Abe Hisasi)さんでした。

『知的障害の子どもたちの施設で、おりがみの講習が出来ますか?と聞かれたとき、即座に思ったのが、表裏ということを活用することさ。そして依頼を引き受けて実行したとき、そう!「この色紙をぴたっと折って、白いところをぜんぶ色に出来るかな?」と、こどもたちに聞いたのさ。』
『もちろんその理解には、時間は掛ったさ。でも最終的にはみんな(さんかく)か(長方形)に折ってくれたんだよ。嬉しかったね。』 ああこれ、いい話ですね! なおここから先の指導の仕方は、講師のアイデアですね。

 ところでこのブログの始めの方で、このきっちり半分折りには、あと2種類あって、その一つがフレーベルが提示した(ざぶとん折り)による正方形だとの話をしましたよね。



 3つの(きっちり色面で白い裏面を見えなくする折り方)にはもう一つ、(5角形)があっって、昔喫茶店で一人コーヒーを楽しんでいるとき思い付き、小躍りした話しましたよね。

 話を戻しましょう。
正方形の布の四隅を真ん中に集めて縫い合せ、中に綿を入れた「座布団」と同じだからこの名になったわけです。ならば英語では(クッションcushion フォールドfold)と呼ばれると思いきや、これは(ブリンツblintzフォールドfold)だそうだ。
 はて(ブリンツ)ってなーに?
 
 アメリカの民族学者で、オランダ在だったガーション・レグマン博士(Prof.G.Legman)がその名付け親だそうだ。そしてこの名は、ユダヤの人の家庭料理で、春巻きの皮のように小麦粉を練って四角に延ばしたものに具を乗せ、(ざぶとん折り)様に包んで作ったものだとか。

 私が持っている程度の辞書では、この言葉は出ていない。それでずっと長いこと分からないで居た。が、三昔ほど前だったろうか、ニューヨーク・オリガミ・センター(現在のOrigami USA)にお呼ばれしたときのホテルの朝食時、並んだ料理のあれこれを選んでいると、ジャン・ポーリッシュ(Ms.Jan Polish)さんがお隣に来られた。
 その朝の挨拶の中で、なぜか突然この「ブリンツ」のことを思い出し、彼女に訪ねた。
『あなたが今お皿に取ったそれが、ブリンツよ。』

 外国に行って、シラフの時の私の脳は、常にぼんやりしています。だからこの「ブリンツ」どんな(具)が入っていて、どんな味だったか今は完全に忘れていて、思い出せない。でもともかく、ブリンツって、そういうもの。

 さておりがみにおいて、(ざぶとん折り)が(きっちり)と出来る用紙形が、正方形以外に二つ有るけれど、それ判りますか?(答えは後日。)

2021/06/13

サニーサイドアップ

サニーサイドアップ=(お日さまの面を上)って何? 

 これ(卵調理)の名前ですね。すなわち「目玉焼き」のこと。 英語名だと美しいが、日本語名はよく考えると不気味ですよね!
 でもこれ大好きです。もっとも昔から(片目!)しか食べませんが。 つい最近、うまく使えなくなってきた手の訓練と思って、紙をもてあそんでいたら、その(サニーサイドアップ)がイメージ出来るような形になったので、じっくりとそのイメージを定着させてみたのです。



  コロナ禍で自粛の中、短時間の訪問とて娘のファミリー5人が来た時、話題とて「何に見える?」と聞いたら、皆首を傾げたが、一番下の8歳のミレイが『目玉焼き?』と当ててくれました。いい子だねえ! イメージの共有が出来るのは「同志」だよ!

2021/06/09

何に見えますか?

「イメージ・ゲーム」の最新版です。  

 このゲームのやり方は既にお伝えした通り、(おりがみを、無作為に何回か折ったものを、半開き状態にして、その形に何かを見立ててみる。) かくて、次の形に自分でも嬉しくなるような(見立て)を得ました!




  さて、あなたならいかが?  私はこの造形に、(腰を折り曲げて、手を広げ足を踏ん張り、大きく息を吹き出す人の姿)を見付け?ました。そこでそうです! これに「風神」を見立てました! で、そこで、まったく同じ折り型を、開き具合を変えてみることで、風神と対の「雷神」の見立てを!








 我ながら奇抜な着想と喜んでいます。まあ、こんな私の見立てに『まったくそんなもの見えない!』と、賛同出来ない方は多いでしょう。でもそんなことどうでもいい。おりがみって、なにしろやる人間に楽しきゃいいのです。 
 かくて今は一人で楽しんでいる者です。はいっ!

2021/06/05

コメントをいただいた方々へ

いつも当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。


ここでサイト管理人よりみなさまにお詫びがあります。

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数年前から滞留されていたことが判明いたしました。

貴重なコメントが筆者に伝わっておらず、大変申し訳ございませんでした。


今後このようなことがないように対応してまいります。

これからも「クニ オリガミプラス」を宜しくお願いいたします。

管理人

ふと、思うこと?

母の一番上の義兄(私には大伯父)のこと 

  私の母は10人兄姉の末ということを前に明かしました。 その母の一番上の姉さんの伴侶は、小平雪人(こだいら せつじん)という著名な歌人でした。  
 明治天皇に進講したほどの人だったとか。 もち、末っ子のそのまた末っ子の私には、顔も知らず、生まれた時ご存命だったかも知らず、具体的な思い出などはありません。



  でもその雪人の句の一つは、信州諏訪湖畔に歌碑として残されていると教えられて、昔しっかりと目にして来ました。
 「五月雨や 大龍現ず 諏訪の湖(さみだれや たいりゅうげんず すわのうみ)」と刻まれていました。
  私には、スケールの大きい立派な句だと思えました。この著名な歌人の存在があってか、母を始め親戚には文学好きも多かった様子。



 












 さて私が小学生だった頃です。その頃は東京中野区の野方(のがた)という所に住んでいました。そこから歩いて小一時間行った所に、新井薬師というお寺が在りました。お小遣いを持ってそこの縁日に行くのが、少年時代の楽しみの一つでした。
  そんな縁日の出店の(金魚すくい)で取って来た数匹の金魚を、鉢に入れてじっと見ているところに母が言いました。 『親戚のダレソレが詠んだ歌だけれど、こんなのがあるよ。”金魚らは 何楽しみに生きるかと、ふと思もほえて、寂しかりかり。”と言うんだけど、どう思う?』それになんと答えたか記憶はありませんが、「素直な心での歌」と思い(50人超の従兄弟)が居たことを思い返しています。(雪人ではなかった?)
 でも今でもはっきりと覚えているということは、強い印象があったのだと思います。しかし今はそのお名前を忘れてしまった方の心理に、少し(上から目線)を感じる私が居ります。
 
 だって、他の生命の存在理由など分かろう筈もないではありませんか?
 今、新型コロナウィルスという、生命なのかも分からない、細菌よりずっと小さくて、光学顕微鏡では見ることが出来ないほど極小の存在に、地球上の人間は拘束され翻弄されています。
  ではこのウィルスが、次から次へと感染を広げているが、その(存在目的)って、一体何なのだろう?
  金魚なら、食べ、排泄し(そう、金魚の”うんこ”ね)、体を異性の目に魅力的にし、そして子孫を残す、…まあ、今現在の私には、親戚のどなたかと違って、金魚の生きる喜びはそれなりに分かる気がする。でもウィルスって、何かを食べるでもなし、交尾するでもなし、生命の細胞内でしか動けず、それに侵入することで、ただただ(遺伝子のコピー)をするだけ!
「ウィルスは、何楽しみに…?」 そもそもウイルスのエネルギー源って、何だろう?




  ヒトって、ただ一種の存在なのに、ウィルスって、とてつもない数の種類があって、しかも生命誕生のかなり前から存在していたらしい!?…テレビの(ウイルス特集)の解説を聴いているうちに、これは「地球上の生物のバランスを調整する(?)もので、ひょっとすると(”神か悪魔の助手?”的な存在)なのか? なんて妄想してしまった。

  もう一つ、生かじりの知識ですが、( ニュート リノ)という、質量をほとんど持たないと言われている物質が、星の生死から発生して、宇宙に無数に飛び交っているのだとか! 地球だろうと我々の体だろうと、スイスイと通過する!? これって、その存在意味の分からないことで、どこかウィルスに似てない!? 

 まあどうでもいいでしょう。そんなことの真相を知ったところで、我が人生になんの影響もない。…でも、知ることが出来たら、そりゃ楽しいでしょうね。
 そう!藤田先生(Prof.Hujita Humiaki)の教え、「知るだけで良し=Good Only Know.」。

 * 自粛自粛で、休んでいたら、また少々蛮勇が出て来たようで、ブログ再開してみました。ネタがどれほど見付かるか分かりませんが、のんびりとやることにします。おっと気になっていた「昔、始まりの物語 第2部」待っている人など居られないでしょうが、自分のためにいずれ始めます。ああそれから、自粛の(粛)の字の、書き順分かりますか? それって、まるで(パズル)ですよ。