2023/01/30

円周率

3月14日は?

 人類屈指の大天才、アルバート・アインシュタインの誕生日は3月14日だそうで、彼が人生の後半を過ごしたアメリカ、ニュージャージー州のプリンストン市では、この誕生日が円周率の近似値(3.14)だとて、この日には「アップル(パイ)」を焼いて祝うそうです。

 円周率π(パイ)の(π)のギリシャ文字は、実は漢字にもあり、(足、すなわち人間)を表す文字としたのが、孔子だったそうな! 中国最古の国家(堯=ぎょう)とは、土から作られた人間、すなわち聖書で言うところの(アダム)のことだと、大好きな作家、加治将一(かじまさかず)氏は言っている。

 なお一応辞典で調べてみると(3画の部首)に(ワウ)または(ゴツ・ゴチ)があり、3種の文字形があって、その一つが(π)で、(まがれるすね)(未知の貌)などの意があるとあった。ともかく造形的にもおもしろいので、おりがみで折ってみた。



 

2023/01/26

不思議なトリオ

何年か前です。100円ショップで買ったもののこと

 かなり精密に作られたプラスチックのミニ造形物で、何に使うものとして作られたか?まったく不明ながらも可愛いと思って買った。何しろミニアートが3つ1組で108円ですもん!

 さてそれを写真で下に示しますが、ご覧の通り「荷運びラバ」「(風見鶏?)の付いた家」そして「 ベンチ」と、まったく関連性が不明のトリオだ。でも私が買ってしまったのは、おりがみとの関連からなんです。

 まず「荷運びラバ」は、よく知られた伝承作品で、いくつかの海外の古書に紹介されている。そして(風見鳥)は別として、「家」はフレーベル時代から好まれるおりがみテーマで、私もいくつかくふうした。「ベンチ」はそう多くを知らないが、これとそっくりな造形作品は、(故)木下一郎氏に有る。

 とまあ何やら関連の分からなかったトリオが、おりがみでなら私の中では関連性ははっきりしている。だから108円のトリオ、大事に飾ってあります。








2023/01/22

2種類のパンダ(panda)

レッサーパンダとジャイアントパンダ のこと

 1972年、永年の懸案であった日本と中国との国交が回復されたとき、その記念として珍獣ジャイアントパンダ2頭が贈られて、みんなの耳目を集めました。ランランとカンカンという名前のメスとオス2頭です。すると、東京信用金庫協会というところから、このランラン、カンカンをおりがみに出来ないか?、との依頼が舞い込み、喜んですぐさまお受けしました。

 3日間の思案の末、それは手の上に現れました。そしてそれはすぐに全国の信用金庫の店頭チラシとなって、(パンダの国中国へのお礼キャンペーン)とて多くのこどもたちに折ってもらえ、折ったものは中国の幼稚園にと送られました。これは新聞にも大きく取り上げられ、このことで私の名は広く知られるところとなりました。自分で言うのもなんですが、これは傑作だろうと思います。

 さて時代は下って、2004年のこと、千葉の動物園のレッサーパンダ風太くん(ふうた)の(立ち上がった姿)が可愛いとて、大きなニュースになりました。私もこの姿を新聞やテレビで見て、すっかり魅了されました。で、すぐに(おりがみ化)を思い立ち、すぐに実現しました。そしてこれも良い出来だと自負出来ました。

 どちらも頭部と体との(複合作品)です。そして(1枚折り)にこだわらなかったことが成功の元だと思っています。もう見飽きたものかも知れませんが写真紹介します。なお、不切1枚折りの(ジャイアントパンダ)と、初紹介の(レッサーパンダ)の折り図は、「動物折り紙BOOK 朝日出版 2008年刊」です。今も生きている数少ない著書です。



2023/01/18

「カンガルー」

(半開折り)で満足を得る?

「カンガルー」は、これまで何通りものスタイルでくふうして来ました。が、九州の同志、堤政継(Mr.Tsutsumi Masatugu)さんが送ってくださった マーガレット・キャンベル(Margaret W Campbell)さんという方の書かれた「紙おもちゃ作り(Paper Toy Making)」という本の中には実にユーモラスなおりがみ造形があった。

 このキャンベルさんという方は、伝承の作品を集めて紹介されたので、我々が知っているものがほとんどです。なお堤さんがお調べになって教えて下さったところでは、キャンベルさんは南アフリカの方で、昭和10年代、日本に来られたことがあるとのこと。

 さてここでの「カンガルー」ですが、それはディフォルメし過ぎと、私の目には映った。そこで私なりに改作してみたものを、伝承のものとして2006年に日貿出版から出版していただいた「おりがみ新発見3 古典から最新作まで300年の絵巻」の中で紹介した。それらを下の写真で見ていただきましょう。

 なおこんな作品にユーモアを感じて好きになったところで、これを(半開折り)にて、もう少しリアリティーさを加えてみようと考えてみたのが、その次の写真です。






2023/01/14

半開折り

木下一郎(Mr.Kinoshita Ichirou)さんの思い出から

 日本折紙協会の常任理事であられた木下さんが、2021年5月に98歳で亡くなられた。 立派な人生だったと思います。私は木下さんにはお酒で随分とご厚意に与った。

 さてかつて私は(半開折り)と名付けた、くふうの新手法のことを思い付き、所々で、そしてまたこのブログでも宣伝したが、あまり反応を得られなかった。そのことには何の残念さもなく私自身が大いに楽しんだ思い出ばかりだが、NOAの木下氏の訃報記事の中で、木下氏はこの技法を評価してくださっておられたらしきことを知り、嬉しかった。

 おっと、嬉しい評価をくださった数少ないお一人に、デンマークのトキ・エン(Mr.Thoki  Yenn)氏が居られたことは前に記した。

 そんなわけで、かつてこの(半開折り=Harf-opened Crease)だけで、こども向け小冊子に纏めてみた原稿が出て来たので、そこから1、2を紹介してみたいと思います。