2017/08/16

二宮金次郎さん

 バスの一番後ろの席に座って、ふと前の乗客を見る。実に過半数の人が、じっとスマホを眺め、指でしゅっしゅと操作している。いや、別にバスに乗らなくても、道を歩いていても、手のスマホを見つめ続けて、前も見ずに歩いている怖い人の多いこと!

 小学生の頃、校庭に薪の束を背負って、前を見ず、一心に読書しながら歩く二宮金次郎さんの石像が有りましたが、今の世の中、男女共に金次郎さんで溢れているようです。

 日本折紙協会(愛称ノア)の設立発起人のお一人で、…実は私もそこで一時期働かせてもらった、紙の企画商品(ノベリティ)開発の会社(ぴぽ社)の社長であられた、長野耕平氏が、…今から50年ほど前、一緒に宮下温氏のところを訪問する途中で言いました。
『笠原君、私の思うに、将来おりがみをコンピューターでする時代が来ると思うよ。』
 私は長野氏に、強く反論しました。
「そんなバカな! おりがみって抒情的な感性の世界ですよ。コンピューターなどという計算しか出来ない機械にやれるもんですか。」
 皆さんお分かりの通り、長野氏の予想が当たっていたようで、私は完全に負けました。
そして、今やコンピューターおりがみの溢れる時代となりました。

 でも負け惜しみで言うのではなく、コンピューターで出来るものと、人間の感性から生まれるものとは、そこにはっきりと区分が有るだろうと思います。
 因みに、下に紹介するような造形には、コンピューターの計算など入り込めないものだろうと思います。だってこれを取り出した私自身、これを作ろうとして折ったわけではなく、無作為に折ったものをある時点で手を止め、「あれっ、これは面白い表情だ!」として出来たもので、計算などどこにも無いからです。…あれっ、反論にならないかな?

みみずく

 この木の枝に止まった「みみずく」、まったく無作為の折りから出て来たもので、作為も計算もまったくありません。



幾何図形の、キューブが示す抒情性! 


「半魚人」と「かっぱ」

 キューブの(半切)の造形物を、あれこれといじっては、そこに表情を感じ取ることを楽しんでいる中で、ひょこっと見い出した「かっぱ(おりがみ新発見2 キューブの世界日貿出版社)に紹介。」と「半魚人(空想上の生き物の姿など、計算も何もあったものではない!)」。共に表情を発見した後で、(手)だけは意識してくふうしたものです。
 はて?こんなイメージ、コンピューターでプログラミング出来るだろうか?


「ねこ」と「ねずみ」

 キューブが二つくっついた「2連キューブ」という(7枚組みユニット)を、あれこれいじっていたら、それがあるところで「ねこ」に見えた! そしてさらにいじりまわしていたら、あっ「ねずみ」に見えた!(ねことねずみは、もちろん大きさの違う紙で折っています。)
 ともあれ、こんなイメージも、コンピューターじゃ得られないと思いますが…?

0 件のコメント:

コメントを投稿