2017/08/04

悪魔登場!

 1980年のことです。伏見先生よりのお声掛りにて、日本経済新聞社が発行している雑誌「サイエンス」に、最新のおりがみのことを紹介する小冊子の付録を付けたいとの依頼が来たので手伝ってほしいとて、名誉な仕事をさせていただくことになりました。
 本文24ページの「おりがみの科学」というB5判の別冊付録で、10月号にそれが実
現されました。そしてここには、芳賀和夫教授の「芳賀定理折り」、三浦公亮教授の「地図の新しい畳み方、いわゆる“ミウラ折り”」、戸村浩氏の「対数らせんの造形」、伏見康治先生の「飛行つる」…などに並んで、前川淳さんの「(5本指を持つ)悪魔」も紹介されることになりました。

 現代おりがみ史の中で、(設計するおりがみ)との、論理でのくふう法の出発点を示す作品で、その(お披露目)に関われたことを今でも嬉しく思っています。ただ、このことに関して、少々冷や汗ものの出来事があります。それは、日経新聞社に来てくれとのことで、当時10歳の息子を連れて伺いましたところ、複数の記者に囲まれ、大きなおりがみを渡されて、『この場で(前川悪魔)を折って見せてくれ。』となったのです。

 まあ、少し前に撮影用のものを折っていましたから、大丈夫とは思いましたものの、なにしろこの時点では最高難度の作例とて、恥をかくことになるか?の不安を覚えたものでした。でもまあなんとか4、50分程の時間にて無事折り終えたことです。この間、息子は女性記者が遊んでくれていたようで、父の奮闘の様子は見ていなかったようです。
 でも今そんな彼が手伝ってくれて、かくブログをやれていることを思うとき、前川悪魔を思い出したわけです。なおこの別冊付録には、展開図のみで折り方の紹介はありませんで、折り図にての紹介は「ビバ!おりがみ サンリオ 1983年刊」です。

サイエンス別冊付録
明るさを嫌う悪魔は、あまり鮮明にしないでおこう!

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