2020/03/13

テレビという機械

(夢の箱!?)への夢

 20代の頃の話です。私は大学で(放送)という学科を選びました。つまりはテレビという、私には最先端と思う仕事に関わりたいと望んだからです。しかしそれには、重大な時間目測の誤りがあった。
 私の卒業のときに(1964東京オリンピック)があるので、放送関係は求人が多いだろう、だがそれが目測の誤りというもので、本当に使える人間は何年も前から養成されていて、…まっ、当然だ!
 そんな現実から、放送局ではなく、企業の宣伝課に就職することで、まあともかくテレビとの関係を持つことが出来た。

 さて(絵)に動きを与えることで、そこに(生命感)を引き出すことに情熱を燃やした人、それがウォルト・デズニー(Walt Disney)や手塚治虫(Tezuka Osamu)だ。
 そしてそんな方々への憧れが、「おりがみを動かしたい!」の思いに成り、宣伝課に入ったことで、(コマーシャルフィルム)にてその夢の一端は果たせた。…とまあ、こんな自分史のことは前に書いたので繰り返さない。

 ところで現代の電子機器のいろいろに通じていると、この(何かを動かす)という表現が、きわめてイージーに出来るようだ。機器があれば、小学生でもいろいろなものを動かしての表現を、正に遊びの感覚でやっているようで、私のかつての夢の思いを代行してもらっているような気分だ。 

(コマ撮り撮影)が私が知る、そのもっとも基本の手法だけれど、これにはかなりの根気とエネルギーが必要だ。一方、夢のまた夢となるのがCG(コンピュータ・グラフィック)というもの。ああいうのを自由にやれる人は、私の目には正しく魔法使いと映る!

 そういう魔法の映像がテレビから流れ、お茶を飲みながら鑑賞出来る! そんなのを見ると、テレビという機器は、私には正に「夢の箱」だと感じる。(ただし、ある面で「パンドラの箱」みたいな一面もありそうですがね。)
 いや、技術の凄まじい進歩は、テレビを(箱)から(板)に変えていますよね! そのうち(幕)に変わるかもね。

 しかし、おりがみをおりがみらしいシンプルな造形で動かして見せてくれるものは、まだほとんど見られない。
 3〜40代の頃、エネルギーがまだ結構あった時期には、2、3のコマーシャルにて(おりがみ動画)の依頼を受けて作業したが、スポンサーの意向に従わねばならないとの縛りがあるので、そんな現実に正直私の夢はまだ達成されて居ない。

 が、さりとてもう私にそんな夢を実現出来るようなエネルギーは残っていない。ああ、だれかそんな夢を実践してくれるような興味と情熱を持った人が出て来てくれないものかなあ、と(懇願=こんがん)の声を上げてみた次第!


「市松パズル」後日談

 このパズル難問につき、楽しい展開があったので、レポートしておこう。嬉しい反応を示してくださったのが、愛知の半田丈直(Handa Takenao)さん。まずは(7回折り)に二通りの解答をメールにて送ってくれた。(小松さんと川畑さんの解答に等しかった。)

『新型コロナウイルスの発生で、家で持て余す時間に楽しんだ』ということだった。そしてその後、…なんと(6回折り)にも解答された! すごーいっ!

 そこで、そもそもこの話題をもたらせてくれた、川畑文昭さんに確認をお勧めしたところ、この難問の発案者、田中将司さんという方の解答と同一と知れたとのこと。

 が、ここでさらなる驚きは、『田中さんはもう一つ答えを見付けた!』と聞くや、半田さんすぐにこれに挑み、それも見付けられた!

 まあなんと頭の柔軟な方々だろう! それに引き換え、私は頭も指もがちがちだ。かくて未だに(6回折り)の答え見付けていない。だから私の楽しみはまだ残っている、と負け惜しみをつぶやいているところ。

 それにしても、この「市松パズル」これほど奥の深いものだったと教えられ、心から嬉しくなっています。こりゃまるで「おりがみの詰将棋(つめしょうぎ)だ!」
 

赤目ちゃん
ぴょんと跳んでみておくれ!

0 件のコメント:

コメントを投稿