2018/04/12

サイコロキャラメル

両親の思い出

 一歳違いだった私の両親は、共に74が享年でした。父に1年遅れて母が、仲良く(後期高齢者)と呼ばれる直前に亡くなったわけですが、私は既にそう呼ばれる年齢を越えています。 いつか再会したときは、末っ子の私が両親より年長!

 さて突然変な話ですが、母が大好きだったのが明治製菓の「サイコロキャラメル」でした。 そしてもちろん私にも分けてくれましたよ。 こどものときの小さな口にいっぱいになる大きさで、実に幸せな夢を見る如き甘さでした。

 改めて説明するまでもないでしょうが、サイコロ型の紙箱の中に、大粒のキャラメルが2つ入っているもので、冬期限定で、赤と白のサイコロの箱でしたから、後年、空き箱をためておき、前に紹介した「おしどりパズル」をこれで楽しんだものです。

 ところでこのキャラメルを(パズル)にした商品があります。 (HANAYAMA)という会社の製品ですが、実に見事なパズルです。随分前にどこかで見付けたものだと思います。
 後の写真の通り、キャラメルと同じく紅白二つの箱で、その一つには、透明なキューブの箱。もう一つには本物そっくりのプラスチックのキャラメルのピースが15個入っています。

 前記した通り、一つのサイコロには2粒のキャラメルが入っていますが、このサイコロが8個入っている中型のもの、そして27個入っている大型のものもありました。
 このパズルは、8個入りの中型箱で出来ているのですが、…2×8なら(16粒)のところを、1粒少なくしてあるわけで、…つまりこの1粒欠いたことからパズルとなっているのです。

 問題はこうです。『キャラメルピース15個をケースに詰め込み、全部のピースを固定させよ。フタをしめ、ケースを様々な向きにかたむけてずれ動くピースがまったくなければ完成!』 そして続けての小粋な言葉、『パズルを解く(楽しみ)と(苦しみ)を充分に味わっていただくために、解答図は付けていません。ぜひ自力で解答を見つけていただき、本当の(感動)を味わってください。』 いいですねえ! そしてこれかなりの難問なんです!(長時間掛かって、私は二つの解答を得た。で、2度の感動を味わった。)

 ところでこれは、実際にその楽しさを、ここでの紹介だけでは味わっていただけないわけで、それで紹介を迷ったのですが、キューブとパズルの(記録)ということで示しました。悪しからず。
 こんな話を聞き遊びたく思った方、どこかで入手出来ることを祈っていますよ。

 ともあれサイコロキャラメルと、パズルも好きだった母に見せたかったなあ! 一方父は、おもちゃ類や遊具が好きで、いろいろ手作りしてくれた記憶がありますが、それは、「水鉄砲」「竹馬」…。まあ、私のおもちゃ好きや手作り嗜好は、父と似ている点、いや遺伝かなと思っています。 おっと、もっと似ているのは、酒好きのところですかね。

 父はウイスキーをよく飲んでいました。で、私も一時父と同じ銘柄を愛飲していましたが、その後バーボン、ブランディー、テキーラ、カイピリーニャ、ラム、ジン、ジュネバ、グラッパ、ウオッカ、シュナップス、マッコリ、ラオチュウ、…などと、厳しい?呑み比べの行脚? 最近は日本酒や焼酎、そして偶にワインや泡盛です!

 要するに(のんべえ)です。 そして(のんべえ)の理想は?
『なかなかに 人とあらずば 酒壺になりてしがも 酒にしみなん』 大伴家持さんでしたっけ。万葉の同志!?


追記: ところでまさか?とは思いましたが、インターネットで“サイコロキャラメル”を
   検索したら、ああ、ちゃんと載ってました!…でも、悲しいことに、2016年を
   以って製造中止と! ノスタルジイばかりが募るこの頃です。

インターネットには、この「サイコロキャラメルパズル」
のことの紹介もありました。でも残部寡少とてすごく高価
でしたよ!                     


解答その1

解答その2
追記2: 明治からの販売は中止されたそうですが、北海道や横浜のメーカーでの製造
    販売に受け継がれたそうで、ほっと安堵しました。名菓は滅びませんよね。


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