(丸=circle)や(三角=triangle)や(四角=square, rectangle,quadrangle)なんていう、まるで味気ない造形のどこが面白いのか? かつてそんなふうに思っていた私の蒙を啓いてくださったのが、阿部 恒(Abe Hisashi)さんでした。
かくしてその後私は、大いに楽しく勉強したんですよ。そしてその結果は…。
(丸)は、立体化して考えれば、最高の造形(球=ball,globe,sphere)の探求へとくふうを楽しませてくれる。
そもそも(丸)は(円=ring)で、数字の(ゼロ=zero)だ。ゼロは無だが、整数に付けて置かれた場所で大事な意味を有する。
円も空っぽで何も無いが、内と外を分ける。そして(円)には、起点も終点も無い。融通無碍(ゆうずうむげ)だ。
(三角)は、純粋な幾何学の基本に繋がり、やがてそこから(多面体=polyhedron)なんていう、興味深い造形世界へも導いてくれる。
(四角)は、私の心を鷲掴みにした(キューブ=cube)へと誘なってくれる。
「幾何図形は、よく見れば実に美しくそして楽しい。」ーそして私がとくに魅了され、ライフワークとも思い定めた図形こそ、「立方体(=cube)」でした。
立方体=キューブは、私に2次元〜4次元までくふうの夢を叶えてくれた!
さて前項では、(6本のテープ編み)での「サッカーボール」を楽しみました。そこでこの(6)の半数の(3本のテープ)で、ゆったりと編んでみますと、それは「球=ボール」になりましたね。(4本編み)もまたしかり。
で次に、それらに折り目を付けてみましたところ、(3本編み)は「斜立方8面体=rhombicuboctahedron」と言う、何とも奇妙な名前の幾何図形となりました。(準正多面体)の一つです。
そして(4本編み)は「角切り8面体(=truncated octahedron)」という名の、やはり(準正多面体)となりました。(写真)
前項の場合同様、穴は塞がっていると考えて。
3本編み球は「斜立方8面体」に。4本編み球は 「角切り8面体」という名の、どちらも(準正多面体) の仲間となっています。 |
5種しか無い(正多面体)のことは、もう既に詳しく解説済みですね。で、この(5種の幾何図形)に、ある種の規則的な操作を加えて得られた(13種の図形)が考えられていますが、それを(準正多面体)と言います。 興味のある人は図形の解説書を見てね。
さて、6本編み、3本編み、4本編みと見たところで、次は(5本編み)ですね。それは次の写真です。
5本編み球もきれいな姿で、私は 好きですが、これは幾何図形の仲間 にはなりません。でもそんなことど うでもいいですね。 写真には見えてはいませんが(5角 形の穴)が二つあります。 |
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